May 8, 2024
キヤノンメディカルシステムズ株式会社(本社:栃木県大田原市 代表取締役社長:瀧口 登志夫)は、「Aplio i700 / LX Prism Edition(アプリオ アイ ナナヒャク / エルエックス プリズム エディション)」の販売を本日より開始します。Aplio i700 / LX Prism Editionは、超音波減衰法を用いて肝臓の脂肪量を定性的に評価するための情報を提供するATI-R (Attenuation Imaging-R)と肝臓の組織の硬さを数値やカラーマップで表示するSWE(Shear wave Elastography)等、臨床アプリケーションの搭載が可能です。
なお、本装置は「肝臓など*1の硬さを非侵襲的に計測し定性的に評価するための情報を提供する」および、「超音波の減衰量を非侵襲的に計測し、肝臓の脂肪量を定性的に評価するための情報を提供する」ことを使用目的および効果に標榜し、薬機承認を取得しました。
近年、食生活やライフスタイルの変化に伴う肥満、糖尿病、高血圧、脂質代謝異常などの増加を背景に、メタボリック症候群が注目されています。肝臓への中性脂肪の蓄積(脂肪肝)がメタボリック症候群に高頻度に合併していることが知られています*2。しかしながら、「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓は、肝臓に障害が起こっても気が付きにくく、病気が進行してしまうと治療が難しい場合があります。肝硬変や肝癌になる前に、脂肪肝の早期発見・早期治療に努めることが大切と言われています。
当社では2021年から、肝臓脂肪量を測定する臨床アプリケーションATI(Attenuation Imaging)を用いた多施設共同研究「ATiMIC Study(アトミック スタディー:Attenuation image Multi-Institution Center study)」*3をサポートしてまいりました。本研究で、ATIによって肝脂肪化の正確な診断を支援できることが検証されようとしています。ATI-RはATIの機能を踏襲し、薬機承認を取得した機能です。キヤノンメディカルシステムズはAplio i700 / LX Prism Editionにより、簡便で標準的な検査方法を広く普及し脂肪肝の早期発見に貢献してまいります。
なお、2024年5月31日~6月2日にパシフィコ横浜で開催される日本超音波医学会第97回学術集会において国内初展示します。
一般的名称 | 販売名 | 承認番号 |
汎用超音波画像診断装置 | 超音波診断装置 Aplio i700 TUS-AI700E | 23000BZX00176000 |