社長メッセージ


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平素は格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。

 人口の高齢化が進むことで、医療ニーズが増加しています。そのような中で、医療技術の進歩により、より多くのデータを活用することが可能となりました。これにより、医療の質が向上し、患者ケアや治療のアウトプット向上が期待されています。この動向は世界的なものとなっています。一方で、医療従事者の負担は増加しており、日本においてもこの4月よりいよいよ医師の働き方改革の新制度が施行されます。
 このように医療を取り巻く環境が変化するなか、当社は、AIテクノロジー活用を含めた様々なイノベーションにより、「検査時間の短縮・検査の効率化」と「低線量かつ高精細画像の提供などによる検査の高度化」の両立に取り組んでまいりました。昨年は、これまで培ってきたディープラーニング技術をリアルタイム画像処理に応用したX線アンギオグラフィシステム、そして効率化と一貫性を持たせワークフローを支援する新たな自動化技術「INSTINX」を搭載したCTの販売を開始しました。これらの技術を展開し、より安全で、より効率の高い医療を提供するためのソリューション提供を目指します。

 昨年は、8年ぶりに開催されたCanon EXPOにキヤノングループの一員として初めて参加いたしました。キヤノンの幅の広い、奥の深い技術プラットホームの上で、更なるイノベーションを創出し、キヤノンメディカルシステムズはこれからも『Made for Life』に込められた決意「患者さんのために、医療従事者とともに歩み、尊いいのちを守る医療に貢献していく」を胸に、医療の現場に寄り添い最適なソリューションを提供し、成長を続けます。

 皆様にとりましても実り多い年となることをお祈りいたします。

代表取締役社長 瀧口 登志夫