December 11, 2003
東芝メディカルシステムズ株式会社(以下「東芝メディカルシステムズ」、社長・桂田昌生) と住友電気工業株式会社(以下「住友電気工業」、社長・岡山紀男)は、日本国内の医療機関向け情報・通信システムに関するコンサルティング、販売、開発、構築、運用および保守等に関わる事業(以下「病院情報システム事業」、診療所情報システムを含む)の競争力強化と事業領域の拡大を図るために、両社の共同出資による合弁会社を設立することで合意しました。
新会社は、東芝メディカルシステムズの病院情報システム事業部門と住友電気工業の100%出資会社である病院情報システム事業専門会社の住友電工システムズ株式会社(以下「住友電工システムズ」、社長・三藤邦彦)とを統合して、2004年4月に営業を開始します。社名は「東芝住電医療情報システムズ株式会社」を予定しています。
新会社設立の背景
医療供給体制の再編が進む中で、現在、各医療機関は、IT技術の導入等により、経営の効率化、医療サービスの質の向上、医療機関相互の連携等を促進しようとしており、国内の保健医療福祉情報システム市場は、市場規模3,300億円に達しております。中でも新会社の事業領域である病院情報システム市場は、市場規模1,700億円で近年は年率10%の成長を続けています。特に、中規模病院向け病院情報システムの普及が急激に進んでおり、当該市場は年率15%以上の大きな伸びを示しています。
このような状況を踏まえ、画像診断装置の国内トップメーカである東芝メディカルシステムズは、画像診断装置事業と両輪をなす病院情報システム事業の本格的な強化を目指しています。一方、大学病院等の大規模病院向け病院情報システム事業でトップグループの住友電工システムズも、今後市場の伸びが大きく期待できる中規模病院向け病院情報システム事業の強化を図っていることから、両社の意図が合致し、今回東芝メディカルシステムズの病院情報システム事業部門と住友電工システムズを統合し、東芝メディカルシステムズ、住友電気工業の共同出資による合弁会社を設立する運びとなったものです。
新会社の事業運営方針・目標
今回の合弁会社設立により、病院情報システム事業で国内3位のシェアを有する企業連合が発足することとなり、次のような合弁会社のメリットを最大限に活用することにより、2006年度には売上高200億円を目指します。
新会社は、お客様の課題である医療サービスの質の向上、医療経営の改革に貢献することを第一義の行動指針として、お客様のニーズに迅速かつタイムリーにお応えするとともに、病院情報システムの企画から設計、開発、構築、販売、運用・保守サービスまで一貫して行う体制を確立することにより、「時宜を得たソリューション」と「きめこまかなコンサルティングサービス」を提供してまいります。
新会社の概要
会社名 | 東芝住電医療情報システムズ株式会社(予定) |
英文名 | Toshiba Sumiden Medical Information Systems Corporation |
本店所在地 | 東京都品川区 |
営業開始日 | 2004年4月1日(予定) |
資本金 | 4.8億円(東芝メディカルシステムズ55%、住友電気工業45%) |
売上目標 | 約200億円(2006年度) |
従業員数 | 約190名 |
事業内容 | 病院情報システムの設計、導入、運用に関するコンサルタント事業
病院情報システムの企画、設計、開発、構築、販売に関する事業 病院情報システムの運用、保守サービスに関する事業 LAN工事等の設計、管理、施工 |
以上