April 10, 2012
東芝メディカルシステムズ(株)(本社:栃木県大田原市 社長:綱川 智)は、医用画像の外部保存サービス「Healthcare@Cloud™」(ヘルスケア アット クラウド)を開発し、本日より発売します。
本サービスは、当社にてPACS(RapideyeCore™)の電子保存および運用管理を提供し、Amazon.com ® の関連会社であるAmazon Web Services LLCが提供する、アマゾン ウェブ サービスを利用して(株)東芝が持つICTクラウド技術によりお客様へ安心・安全な新しいソリューションを提供するものです。医用画像の外部保存サービスにおける2015年の国内市場が50億円と予測される中、当社は豊富なPACSの稼動実績をベースとし、2015年で外部保管サービスの売上25億円(シェア50%)を目指します。
また、当社は社長直轄のクラウド推進室を設置(4月1日付)し、ヘルスケアクラウドサービスを積極的に推進してまいります。
新サービス開発の背景
2010年2月厚生労働省より発表された「診療録等の保存を行う場所について」の一部改正により、ガイドラインの遵守を前提に民間企業の医用画像外部保存サービスの事業環境が整備されました。さらに昨年3月の東日本大震災以降、医療情報におけるバックアップの重要性が再認識されています。
一方、医療機関で発生する画像データは医用画像診断装置の高性能化に伴いCTやMRIによる3D画像、心血管の動画像データなどが急激に増加しており、医療情報の外部保存ニーズが急速に高まりつつあります。新サービスの特長
医療機関として保管が義務付けられている診療データ(画像)を、安全な場所に保管することにより、災害時やシステムトラブルなどで院内に保管している画像データが消失しても速やかに復元または参照できることから、患者への質の高い医療サービスを継続できます。
医療情報の原本保存への取り組み
医療機関および患者さんの安心・安全を確保するために、当社は個人の医療情報を外部保存する上で安全性が非常に重要であると考えております。本サービスは厚生労働省、経済産業省、総務省のガイドラインに対応しており、国内データセンターの利用、診療情報の保存性確保、個人情報漏えい防止等を実現するための様々な技術対策およびISO27001/ISMSに基づいた運用管理を実施することで、医用画像の原本保存を可能としています。
今後の展開
医用画像の外部保存サービスを手始めに、当社が販売している循環器部門システムや電子カルテ、健診システムのデータも外部保存サービスの対象に拡大していく予定です。 また、データセンターに保管された画像データの遠隔読影サービスへの応用も可能になります。 これらのクラウド技術をもとに、当社グループとしてヘルスケアクラウドサービス「Healthcare@Cloud」を順次展開してまいります。
【東芝メディカルシステムズについて】
東芝メディカルシステムズ株式会社は、疾病の早期発見のためのスクリーニング、診断から治療、治療後のフォローアップまで、医療施設におけるワークフロー全般に関するあらゆるニーズへのトータルソリューションを提供する国内市場における画像診断システムのトップメーカーです。
当社の経営スローガンである「Made for Life™」(患者さんのために、あなたのために、そしてともに歩むために)を通じ、かけがえのない命とお客様の成長・成功に役立つよう、一層の活動を進めてまいります。
東芝メディカルシステムズ(株)ホームページ:http://www.toshiba-medical.co.jp/
【地球環境への取り組み】
東芝グループの一員である当社は、「地球内企業」としてより良い地球環境の実現のため、開発、調達、製造、販売、サービス、廃棄段階まで一貫して環境への影響に配慮した医療機器・システムの提供を通じて地球温暖化防止をはじめとし、資源有効活用、化学物質管理を通した地球との共生や豊かな価値の創造のために取り組みます。
東芝メディカルシステムズ(株)環境活動:http://www.toshiba-medical.co.jp/tmd/company/env/
(株)東芝環境活動:http://www.toshiba.co.jp/env/jp/index_j.htm
※RapideyeCore、Healthcare@Cloud、Made for Lifeは東芝メディカルシステムズ株式会社の商標です。 アマゾン ウェブ サービスは、Amazon.com,Inc.またはその関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。