April 4, 2008
当社は4月4日(金)~6日(日)パシフィコ横浜で開催される「国際医用画像総合展(ITEM2008)」に出展すると共に、日本医学放射線学会、日本放射線技術学会との共催によるセミナーを開催いたします。
当社は、疾病の早期発見のためのスクリーニング、診断から治療、治療後のフォローアップまで、医療のワークフローに求められる様々なソリューションを提供する画像診断システムの国内トップメーカーです。「Made for Life™」という経営スローガンのもと、「患者さんのための技術」、「ユーザのための高い性能と品質」、「お客様志向のパートナーシップ」を通じ、かけがえのない命とお客様の成長・成功に役立つようグローバルな企業活動を展開しております。
この4月からは、診療報酬も改定され、これまでさまざまな角度から検討されてきた医療提供体制の見直しや保険制度の改革が、「4疾病・5事業」に対応した医療提供体制の見直し、「特定健診・特定保健指導」のスタート、後期高齢者保険制度の導入などの形で具体化します。ITEM2008において当社は、このような外部環境変化にお客様がスピードをもって対応していくための様々なご提案を行うとともに、お客様の課題に合わせたソリューションをご紹介していきます。
また、学会共催セミナーおよび東芝プライベートセミナーでは、画像診断の世界に革新的な進歩をもたらすことが期待される「エリアディテクタCT技術」や「非造影MRI技術」などを専門医の先生方からご講演頂きます。
■CT
Area Detector CT Aquilion ONE™ (新製品)
Aquilion ONE™では世界で初めて160mmのcoverageを持つ320列面検出器Area Detectorを実装し、脳や心臓などの臓器全体を1回転で瞬時に撮影することができます。患者さんのストレスなく検査するための様々な機能を備え、被ばく低減のための技術も徹底投入。10年に及ぶ研究開発の歳月を経て生まれた、全く異なる概念の新世代CTをご紹介します。
従来の3D画像を用いた静態診断から、時間軸を含めた動態診断や機能診断へ。胸部領域では、従来の息止めを必要とした検査から、呼吸下の動態検査へ。整形外科領域においては、骨・靱帯を含めた四肢関節の動的な観察が可能になり、CTの新たな診断領域への可能性が拡がります。
さらに、撮影時間の大幅な短縮と被ばく低減が可能ですので、患者さんへの負担が軽減されるとともに、救急検査や小児検査など新たな臨床応用が期待されます。
2007年10月に世界で初めてAquilion ONE™ を導入された藤田保健衛生大学、さらに米国ジョンズホプキンス大学、ドイツのフンボルト大学シャリテ病院など世界の先進施設でさまざまな臨床応用が始まっています。
マルチスライスCT Aquilion™ 64
昨年11月、米国心臓協会学術集会(AHA 2007)において世界初の冠動脈CT検査における国際間共同多施設臨床研究「CorE64スタディ」の成績が発表されました。このスタディは東芝製Aquilion™ 64を使用する世界7か国9サイトの先端医療機関が参加し、当社のスポンサーシップのもとに進められたものです。これにより冠動脈CT検査が従来のカテーテル冠動脈造影検査にほぼ匹敵する精度を持つことが示され、世界の注目を集めました。
我が国ではこの4月の診療報酬改定で「冠動脈CT撮影加算」として保険適用が認められることとなりました。当社はこの検査をより確実にかつ低被ばくで行えるよう、新しいソフトを開発、Aquilion™ 64に搭載を開始しました。主な特長は次の通りです。
■X線
X線循環器診断システム Infinix Celeve™ -i INFX-8000V
多彩なCアーム動作性能により、様々な診療科で安全かつ快適に治療を行うために開発されたシステムです。近年増加する末梢血管疾患の検査・治療にも対応、今回の診療報酬改定で新たに新設された頸動脈ステント治療(経皮的頸動脈ステント留置術)でも活躍しています。
頭部からつま先まで全身をカバーするマルチアクセス機構Cアームにより、多目的な検査が可能。また、Cアームの柔軟かつ広範な移動により、従来と比較して術者の立ち位置、機材の配置など自由度が高く、術者の快適な検査環境を実現しました。
検査目的に合わせてX線平面検出器(FPD:Flat Panel Detector)を二種類(循環器系 頭頸部系中心:8インチ、頭頸部 腹部 四肢中心:12×16インチ)から導入時に選択でき、高精細・高画質な透視・撮影画像を提供します。
被ばく低減をサポートする機能や、より侵襲度の低い上腕からのカテーテルアプローチにも対応しているため、患者さんに優しい検査・カテーテル治療をサポートします。
乳房X線撮影装置 Pe・ru・ru™ DIGITAL (新製品)
国内メーカー初の国産デジタル乳房X線撮影装置が開発されました。日本女性の体に合わせたきめ細かな配慮と優しさを取り入れたことによりグッドデザイン賞を受賞した乳房X線撮影装置Pe・ru・ru™をベースとして、直接変換形X線平面検出器(FPD:Flat Panel Detector)を搭載し、高精細な画像を素早く提供します。
デジタル方式ですから、撮影した画像は素早く確認でき、検査効率向上を実現。さらに今回の診療報酬改定で「電子画像管理加算」が新設されました。Pe・ru・ru™ DIGITALでフィルムを用いないモニタ診断へと拡張できます。
■MRI
EXCELART Vantage™ Powered by Atlas
昨年来、各種学会で重度の腎不全患者におけるガドリニウム含有造影剤による腎性全身性線維症(NSF)の稀な発症リスクが取り上げられ、非造影MRI技術に対する関心が高まっています。
東芝はこの非造影技術のパイオニアとして1997年から開発をスタート、FBI(Fresh Blood Imaging)法として下肢血管を中心とした臨床応用がおこなわれてきました。そして、このFBIの機能をもとに、時間軸を加えた機能的な動態イメージングを行うことにより、腎動脈、頸動脈の動態イメージングをはじめ、膵管や膵静脈、リンパなど撮像タイミングに依存せず、造影剤の副作用を気にせず繰り返し検査を行えます。
さらに、従来比1/3に軽量化された柔らかくて軽い全身対応マルチチャンネルRFコイル「Atlas SPEEDER™ コイル」により、患者さんへより快適な検査環境を提供します。これらの技術により、血管疾患におけるスクリーニングからフォローアップまでをケアするという新しい考え方「Total Vascular Care」をイメージングでサポートします。
■超音波
Aplio™ XG
超音波装置のプレミアムクラスにふさわしい高性能・高画質を実現したAplio™ XGにこのたび、新バージョンとして数々の新たなアプリケーションを搭載しましたので紹介します。
今回の診療報酬改定では新たに「造影剤使用加算」が新設されました。Aplio™ XGは高度な映像化技術で超音波造影剤を用いた超音波造影検査における高い描出能を実現しています。
また、乳房X線検査を補完する検査として注目される乳腺超音波検査において、乳腺の微細な構造を色づけして画像化するための新しい技術「MicroPure™」を搭載しました。さらに、表在・腹部・産科それぞれの診断領域に対応した各種4Dプローブにより立体かつ動きのある画像を観察できます。
■核医学
PET-CTシステム Aquiduo™
東芝独自の、寝台移動の無いガントリ移動スキャン方式によりCT撮影時とPET撮影時の位置ズレ問題を原理的に解消、患者さんも全く移動が無いため快適に検査を受けることができます。
CT部には、低被ばくと高画質を両立し、数多くの納入実績を持つマルチスライスCT Aquilion™を用いています。また、PET部には精細で残光の少ないLSO検出器を搭載し、高精度、高画質のPET-CT画像を提供します。
■PACS
RapidEye™ シリーズ
医用画像のデジタル化からフィルムレス化に向けて、今回の診療報酬改定では「電子画像管理加算」が新設されました。さらに、専門医による画像読影や報告書作成に対して算定される「画像診断管理」の点数が増点となりました。
近年、マルチスライスCT装置から発生する膨大な三次元画像データを保管、画像処理、読影、レポート作成するという作業が多くの施設で問題となっています。この作業には多くの労力を伴い、専門医による読影のかなりの時間がこれに費やされています。
この問題に対応するため、一連のワークフローにおいて、CT装置とPACSとが連動し、さらに読影をサポートするハイパーリンクレポート機能を付加することで、東芝独自の「MSCTソリューション」が生まれました。例えば、今回画像と前回画像とを自動的に同期比較表示することにより、読影効率が大きく向上します。
当社は医用画像管理システム(PACS)、画像診断部門支援システム(RIS, Reporting)、電子カルテシステムまでを画像診断機器メーカーの立場から開発を進めてきました。その強みを活かし、院内全体のフィルムレス運用を実現するために、小規模から大規模施設まで幅広いシステム構成に対応したシステム構築や、循環器、整形、乳腺などの専門科のニーズに対応したシステムを提供します。
■放射線治療
線形加速器システム ONCORシリーズ
今回の診療報酬改定により放射線治療は「がん医療」の大きな柱として認められ、広範な点数の見直しやIMRT体外照射法が新たに追加されました。当社展示では、大きな注目を集めるIMRT技術やそのサポート体制をはじめとして、画像ガイドによる照射精度向上技術、ワークフローを向上する放射線治療部門情報システムなど東芝の持つトータルな放射線治療ソリューションをご紹介します。
■サービス
地域に密着した国内最大のサービス体制、さらに新たなコールセンタや機能強化されたリモートメンテナンスシステムなど、装置のパフォーマンスを最大限に引き出すさまざまなサービスソリューションをご紹介します。
国内外の臨床最前線で活躍されている著名な先生方に、CT・MRIに関する最新の技術、臨床応用についてご講演いただきます。
■ランチョンセミナー 9
「320列Area Detector CTによる画像診断革新/現状と将来展望」
座長:山下 康行 先生(熊本大学医学部 放射線医学教室)
講演:片田 和広 先生(藤田保健衛生大学医学部 放射線医学教室)
日時:2008年4月4日(金)12:10~13:00
詳細情報(セミナーご案内パンフレットをご覧ください)
会場:パシフィコ横浜 会議センター5F 小ホール
■ランチョンセミナー 12
「Total Vascular Care Imagingへの挑戦 MRI臓器別描出能向上の試み」
座長:大友 邦 先生(東京大学大学院医学系研究科 放射線診断学)
講演:岡田 知久 先生(京都大学医学部附属病院 放射線診断科)
磯田 裕義 先生(京都大学医学部附属病院 放射線部)
日時:2008年4月5日(土)12:10~13:00
詳細情報(セミナーご案内パンフレットをご覧ください)
会場:パシフィコ横浜 会議センター3F 301
■Leading Innovation Seminar 2008 - A GLIMPSE INTO THE FUTURE CT -
座長:Ji Qi, M.D.Ph.D.(President of Chinese Society of Radiology Chief and Professor of Radiology First Central Hospital of Tianjin Medical University)
Byung Ihn Choi, M.D.(Professor,Department of Diagnostic Radiology Seoul National University Hospital
講演:Marc Dewey, M.D.(Department Radiology Charite Medical School, Berlin Germany)
John Wei Ming Hoe, M.D.(Clinical Derector Department of Radiology,Mount Elizabeth Hospital, Singapore)
片田 和広先生(藤田保健衛生大学医学部 放射線医学教室 教授)
日時:2008年4月5日(土)19:05~20:30(18:00開場)
詳細情報(セミナーご案内パンフレットをご覧ください)
会場:パン パシフィック 横浜ベイホテル東急 地下2階 クイーンズ グランドボールルーム
販売名 | 一般的名称/製造販売認証番号 |
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乳房X線撮影装置 MGU-1000D形 | MAMMOREX Pe・ru・ru DIGITAL*1/
220ABBZX00023000 |
X線循環器診断システム | Infinix Celeve-i INFX-8000V/
218ACBZX00001000 |
東芝スキャナ | Aquilion ONE TSX-301A/
219ACBZX00029000 |
東芝スキャナ | Aquilion TSX-101A/
21000BZZ00377000 |
東芝スキャナ | Aquiduo PCA-7000B/
21700BZZ00161000 |
東芝MRI EXCELART Vantage | MRT-2003/
21500BZZ00605000 |
Atlas SPEEDER スパイン | MJAS-147A/
219AABZX00057000 |
Atlas SPEEDER ボディ | MJAB-157A/
219AABZX00058000 |
Atlas SPEEDER ヘッド | MJAH-127A/
219AABZX00059000 |
超音波診断装置 | APLIO XG SSA-790A/
218AABZX00158000 |
汎用ワークステーション | TDV-7000シリーズ/
21700BZZ00163000 |
ONCOR インプレッション プラス*2 | 21900BZX01130000 |
ONCOR インプレッション*2 | 21900BZX01131000 |
本件に関するお問い合わせ先
東芝メディカルシステムズ株式会社 | 本社広報室 | TEL : 0287(26)6775 |
東京本社広報室 | TEL : 03(3818)2040 |
以上