March 30, 2021
キヤノンメディカルシステムズ株式会社(本社︓栃木県大田原市 社長︓瀧口 登志夫 以下、キヤノンメディカル)と株式会社Sansei(神奈川県横浜市 社長︓尚和 直生、以下、Sansei)は、新型コロナウイルス検査用コンテナ(以下、検査用コンテナ)で検査業務を行うお客様のサポートを共同で行うことで同意しました。検査用コンテナは検体採取用と検査ラボ用2種類のコンテナトラックから成ります。今後、検査用コンテナの導入や利用を検討しているお客様に、両社から販売、もしくはレンタルで対応してまいります。なお、本検査用コンテナを、4月16日~18日にパシフィコ横浜で開催される国際医用画像総合展(ITEM)で展示します。
キヤノンメディカルは、蛍光LAMP法(注1)による「新型コロナウイルスRNA検出試薬 LAMPdirect / Genelyzer KIT (以下、本試薬)」(注2)、および等温増幅蛍光測定装置(以下、GenelyzerFシリーズ)を販売しており、大量の検査を短時間で行うことが可能です。昨年11月に国立代々木競技場で開催された「体操国際競技会 Friendship and Solidarity Competition(友情と絆の大会)」の前日までに、実用試験として約200名の大会・報道関係者に対するオンサイト検査を実施するなど実績があります。新型コロナウイルス検査業務を行うお客様からは、検査場所の確保が難しい場合、一時的に現場で検査を可能とする検査用コンテナと迅速検査システムを合わせたコンテナ検査ソリューションの提供を望む声がありました。
Sanseiのコンテナ医療設備「Medical Container – Cube®(MC-Cube)」注3は、医療に関する設備・ユニットや、CT、MRIなどの画像診断装置をコンテナに内蔵し、災害現場などにコンテナを移動させて検査を行っています。新型コロナウイルス検査用コンテナは、40フィートのコンテナ2種(検体採取用コンテナ、検査ラボ用コンテナ)を連結したもので、検体採取用コンテナには、採取時の密を避けるよう8個の個室が設けられ、検査ラボ用コンテナは、陽陰圧設定も可能であり、安全キャビネット、クリーンベンチ、エアコンなどの設備が搭載されています。
キヤノンメディカルの検査システムとSanseiの検査用コンテナを利用することにより、新型コロナウイルスの検査をオンサイトで迅速に実施することが可能となります。様々なイベントの中止が続く中、オリンピック・パラリンピックに向けたスポーツイベントや競技大会、空港や港湾、養護施設や介護施設、災害被災地のボランティア受け入れ時など、現場での検査が求められるシーンで活用が期待されます。