検診機関による乳がん検診と並んで重要なのが、自分で触ってしこりを探すセルフチェックです。セルフチェックが毎月の習慣になれば、体調による乳房の変化や、小さなしこりにも気づくことができるようになります。
セルフチェックは、月経が始まって1週間前後のタイミングで、入浴時に石けんをつけた手で行うのが、異常がわかりやすくおすすめです。閉経後の人なども、毎月、日を決めてチェックしましょう。乳房にできるしこりの8~9割は良性の腫瘍ですから、しこりが見つかったからといって、乳がんとは限りません。異常に気づいたら、乳腺外科や外科を受診してください。
両耳をはさむように腕をぴんと上げ、上半身を左右にひねりながら鏡に映します。乳房や乳首の左右差、えくぼやでっぱり、変色している部分がないかなどをチェック。
乳がんは乳腺の多い外側の上方に出来やすいので念入りに確認しましょう。
乳がんのできやすい部位は外側上方に45~50%発生し、内側上方に25%前後となり、乳頭直下が10~12%、外側下方が10%前後、内側下方が5%前後、全体にまたがるもの3%前後となります。
自己検診でしこりや異常が見つかった場合は、乳腺外科もしくは外科を受診するようにしましょう。乳房にしこりができているからといって乳がんとは限りません。乳房にできるしこりの8~9割は良性の腫瘍といわれています。たとえ乳がんであっても早期に適切な治療を受ければ生存率は約95%ととなり、乳房切除の可能性も低くなります。