検診施設での乳がん検診ってどんなことをするの?


乳がん検診 Q & A



受付

受付で問診票を渡され、しこりや痛み、分泌物など自覚症状の有無や出産・授乳経験、家族の乳がん歴などを記入。
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問診・視触診

検査着に着替え、ドクターによる視触診と問診。
「マンモグラフィが痛いのがイヤ」という人に、乳房を薄くして撮影する必要性を説明し、納得してもらうことも。
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マンモグラフィ

日本人女性の乳房を考えたマンモグラフィ、キヤノンメディカルシステムズの「ペルル」で撮影。デジタルマンモなので検査時間が短いのも高ポイント。 撮影は、上からはさむCC法、斜め横からはさむMLO法の2方向、左右の乳房で計4枚。痛みや不安があったら、撮影技師さんと遠慮なくコミュニケーションを。

超音波検査

しこりなどの発見に適したエコー、キヤノンメディカルシステムズの「エクサリオ」で検査。超音波の伝わりや滑りをよくするため、乳房にゼリーを塗ってスキャンしていきます。 今スキャンしている部分をその場で確認。受診者も一緒に見ることができます。

乳がん検診なんでも Q&A

Q.検診はどれぐらいの頻度で受ければいいの?

厚生労働省では、40歳以上の女性には2年に一度のマンモグラフィ受診を推奨していますが、気になる人は1年に一度の受診を。月に一度の自己検診や、任意で超音波検査を組み合わせるとよいでしょう。

Q.自覚症状がなくても検診は必要なの?

乳がんは早期(しこりが2cm以下)での発見が大切ですが、この時点では自覚症状はありません。また、初期症状のひとつである石灰化は、画像診断でないと確認できません。そのため、定期的な検診が必要なのです。

Q.乳がん検診は何科で受けるの?

乳がんは女性特有の病気のため、検診も婦人科で受けるものと思っている人が多いようですが、マンモグラフィや超音波検査機器を備えた乳腺外科や外科で受診を。乳がんを疑われた場合の精密検査や治療の相談もできます。

Q.費用はどれぐらいかかるの?

40歳以上の人は、自治体による市区町村検診を2年に一度受診することができます。自己負担額は自治体によって異なりますが、0円~3,000円程度です。また、国が40歳から一定年齢の対象者に配布している乳がん検診無料クーポンもあります。

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対象者に配布されるクーポンの例。デザインなどは自治体によって異なります。

Q.マンモグラフィと超音波どちらを受ければいいの?

若い女性は乳腺が発達していてマンモグラフィではしこりを見つけにくいので、30代は超音波検査、40歳を過ぎたらマンモグラフィでの受診が基本。乳房の状態によっても異なるため、詳しくは検診機関に相談を。

Q.マンモグラフィは痛いと聞いたけれど……?

マンモグラフィ撮影では、十分に乳房を薄くすることが大切なので、12kg前後で圧迫して乳房を平らにします。その時に多少痛みを伴うことがありますが、痛みのより少ない機器(P7)を備えた検診機関もあります。

Q.自己診断で異常が見つかったらどうするの?

乳房にできるしこりの8~9割は良性の腫瘍だといわれています。また、乳がんであっても早期に適切な治療を行えば、90%が治ります。異常が見つかっても怖がらず、早めに乳腺外科などを訪ねて検査を受けましょう。

個別に異なる対応が必要なことも。検診方法で迷ったら医師に相談を
乳がん検診は触診とマンモグラフィ検査、超音波(エコー)検査を組み合わせて行います。40代までの方は乳腺がまだ発達しており、マンモグラフィのみではわかりにくいことがあるので、超音波検査を併用した検診をおすすめしています。30代までであればマンモグラフィは数年に一度とし、超音波を中心とした検診でもよいかもしれません。検診方法で迷ったときには、医師にどうぞご相談ください。
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中島 絵里 先生

浜田病院レディース健診センター担当医師。
「できるだけ不安なく、リラックスして検診を受けられるような説明を心がけています」。

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