乳がんの基礎知識

現在、女性がかかるがんの1位を占めているのが乳がんです。発症率は11人に1人のデータもあり、乳がんが増えた原因として、ライフスタイルの変化(結婚や出産の高年齢化、出生率の低下)や食生活の欧米化(高たんぱく質、高エネルギー、高脂肪)などがあげられています。
乳がんは若い年齢で発症するのが特徴で、30歳代から増えはじめ、40歳以上になると急激に増えていきます。しかし、乳がんに無関心な人が多いのも現状です。

乳房のなかにある乳腺は、母乳をつくる小葉と母乳を乳頭まで運ぶ乳管にわかれています。これらの乳腺組織に発生する悪性の腫瘍が、乳がんです。初期のうち自覚症状はほとんどありませんが、知らないでそのまま放置しているとがん細胞が乳腺の外に広がり、リンパ管や血液を通って、やがて全身に広がっていきます。

乳がんにかかりやすい女性の特徴をリスクファクターといいます。40歳以上の人、初産年齢が30歳以上の人(未産を含む)、標準体重を2割以上超えている肥満の人(特に閉経後の肥満)、家族や近親者に乳がんになった人がいる人等のリスクファクターがあります。

乳がんの初期はほとんど痛みがなく、そのため多くはしこりで気づく場合がほとんどでした。しこり以外でも乳頭からの異常分泌(血性・乳白色の分泌物)や乳頭の陥没・変形・ただれがある、手を上げると乳房にへこみや引きつれができる、などがあります。

最近ではマンモグラフィ検診(乳房X線撮影)をうければ触診では発見できなかった超早期の乳がんを発見できるようになりました。また、乳がんは自分で見つける事ができる数少ないがんであると言われています。乳がんは、早期発見・診断・治療をすれば「治るがん」です。ので、定期的な自己検診、マンモグラフィ検診を心がけましょう。