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April 8, 2025

「大視野CT検出器用データ読み出し方法の開発」が令和7年度科学技術分野の文部科学大臣表彰において「科学技術賞」を受賞

キヤノンメディカルシステムズ株式会社(本社:栃木県大田原市、代表取締役社長:瀧口 登志夫)の開発者が、令和7年度科学技術分野の文部科学大臣表彰において、「大視野CT検出器用データ読み出し方法の開発」の功績で科学技術賞(開発部門)を受賞しました。

文部科学省では、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者の功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲と科学技術水準の向上に寄与することを目的とする科学技術分野の 文部科学大臣表彰を定めています。

本技術は、医用X線CT装置に搭載する大視野CT検出器のデータ読み出し方法に関する技術です。検出器の各素子内にスイッチを配置し、時分割で信号を取り出すことにより配線数を減少させたほか、処理回路も処理単位をブロック化して並列処理を行うことで、回路数と消費電力を削減しつつ高速なデータ読み出しを実現しました。
本技術を適用したCT装置は1回のスキャンで16cmの幅を撮影でき、脳や心臓のような臓器全体を立体的に表示・観察することが可能になりました。また、被ばく線量を大幅に低減した撮影も実現するなど、医療の発展に大きく貢献しています。

なお、本技術は令和3年度全国発明表彰において「恩賜発明賞」を受賞しています。

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【受賞者】
キヤノンメディカルシステムズ株式会社 CT事業部CT開発部 宮崎 博明