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December 4, 2001

両社サービス機能統合による テクニカルアシスタンスセンターの本格稼動について

株式会社東芝と東芝メディカル株式会社(以下、東芝メディカル)は、医用機器のリモートメンテナンスを活用した高付加価値な「予防保守」の実現を目的に、両社の医用機器に関するサービス技術部門の機能を統合し、「テクニカルアシスタンスセンター」(以下、TAC)を東芝メディカルのカストマーエンジニアリングセンター(栃木県大田原市)内に発足させ本格稼動を開始します。

TACでは、お客様の使用するMRI、CT、X線循環器撮影システムなどの画像診断機器を電話回線で結び、機器の不具合の原因や画像の状況をチェックするリモートメンテナンスシステム「InnerVision」を活用して、お客様からのオンコール受付からサービス、要望の実現までの業務プロセスを効率化して迅速で適切な対応の提供を可能とします。

TACは、東芝医用機器関係のサービス情報発信基地として、米国・ヨーロッパ・アジア・南米の各グローバルサービス拠点とも連携をとり、世界120カ国以上の東芝医用機器ユーザーへ高品質なサービスを提供していきます。

TACにおけるサービス機能は、本年10月に導入したCRM(Customer relationship management)の中核の一つに位置し、お客様の情報を設計、製造、販売、及びサービスの各部門間での共有を可能にすることで、お客様への提案型サービスや提案型製品開発などを充実・拡大させていきます。また、サービスパーツ供給体制の整備を行い、CRMと連動させることで、パーツ供給対応速度の向上を図っていきます。

日本国内においては、全国82カ所のサービス拠点と約1,000名のサービス要員からなる業界随一の地域密着型サービスネットワークを有しており、今後、TACが全面的に支援していきます。さらに、サービスパーツのロジスティック拠点の充実を図ることにより、的確なサービスを提供できる、高付加価値提供型「サービスカンパニー」を目指します。

主なサービス強化策

1.TAC機能強化とCRM導入によるサービス業務プロセス改革

1) CRMを導入し、お客様からのオンコール受付からサービス対応、ご要望の実現に至るまでの業務プロセスを効率化し、迅速なお客様対応を提供します。

2) 故障事例データベースやリモートメンテナンスシステム「InnerVision」などから収集した情報をナレッジデータベースとして蓄積し、現地サービスセンターでの初期対応、TACによる高度な技術サポートの充実を図ります。,/p>

2.サービスパーツ供給体制の整備

1) 従来、国内外で異なっていたパーツ供給体制を統合し、東芝の那須工場内のサービスパーツセンターにサービスパーツ供給のセンター機能を持たせ、全世界向けのパーツ出荷指示の一元化を図るとともに、CRMによるパーツ供給対応速度の向上を実現します。

2) 東芝グループ全体の物流合理化を図るため、東芝物流株式会社に物流機能を統合しました。

3) 日本国内のサービスパーツのロジスティック拠点として東京(1996年11月設置)と関西(2001年10月設置)にパーツセンターを設置するとともに、今後、九州などにもローカルパーツセンターを順次整備していき、オンコールからシステムダウン解消を4時間以内、パーツ供給3時間を達成するよう体制整備を行っていきます。

以上