November 20, 1997
当社は、業界最高クラスの41万画素の高解像度CCD(電荷結合素子)を採用することにより、消化管の内壁の微小構造まで鮮明に観察できる電子スコープ2機種(上部消化管用/下部消化管用)を開発し、営業活動を開始します。
上部消化管用スコープは、小型CCDの採用により、先端部外径を10.8mmに抑えるとともに、上部消化管治療の際に使われる鉗子チャンネルは内径2.8mmを確保しており、体内挿入性の容易さと鉗子チャンネルの操作性の向上を図り、患者負担の一層の軽減を図っています。また、スコープ先端部に2灯式のライトガイド(照明)を採用しており、影の出にくい明るい観察が可能です。
新製品の販売は東芝メディカル株式会社が担当します。
新製品の価格は、上部消化管用電子スコープ、TGI-3680Dが280万円、下部消化管用電子スコープ、TCE-3680MTが300万円で1年間に合わせて300台の販売を計画しています。
内視鏡は、胃がんなどの消化器疾患を直接観察できるとともに、内視鏡下で簡単な治療を行える医用機器として急速に普及してきています。内視鏡は、光ファイバーで観察するファイバースコープ内視鏡装置と電子スコープを使用した電子内視鏡装置の2種類がありますが、近年、ファイバースコープの代わりに電子スコープが急速な普及を見せており、最新の半導体微細加工技術を応用した高解像度スコープによる診断能の向上が医療現場から期待されています。
電子内視鏡で消化管の内壁を微小なレベルで観察する為には、多画素CCDと最適化された微小光学系を組合せた高解像度スコープが必要となります。当社は、このニーズに対応し、既に発売を開始している電子内視鏡装置 TRE-3680に組合せて使用する新製品を商品化したものです。
<TGI-3680D(上部消化管用高精細スコープ)>
<TCE-3680MT(下部消化管用スコープ)>
1)電子スコープ:TGI-3680D
先端部外径 | 10.8mm |
視野角 | 120度 |
鉗子チャンネル径 | 2.8mm |
有効長 | 1,030mm |
用途 | 上部消化管検査 |
2)電子スコープ:TCE-3680MT
先端部外径 | 12.8mm |
視野角 | 130度 |
鉗子チャンネル径 | 3.8mm |
有効長 | 1,270mm |
用途 | 下部消化管検査 |