News | Press Releases


October 15, 1998

持ち運びができる小型・軽量の超音波診断装置 「DyRo-us」シリーズ「MiniVision」の発売について ― 検査部位に応じて最も適したプローブ周波数を3種類の中から選択でき、 高画質な画像を実現

 (株)東芝は、持ち運びができ小規模な病院や診療所、往診などでの検査に適している小型・軽量の超音波診断装置「MiniVision(ミニビジョン) HT」と台車一体型の「MiniVision(ミニビジョン) MT」を商品化し、10月17日からDyRo-usシリーズとしてそれぞれ発売します。なお、販売は東芝メディカル(株)が担当します。

 新製品は、下位機種ながら、本体のダイヤル操作だけで検査部位に応じて最も適したプローブ周波数を高中低の3種類の中から手軽に選択できます。体表部分では高い周波数で、また、体内の浅い部分では真中の周波数で、肝臓など深い部分では深達度のよい低い周波数で観察できるため、高画質な画像を実現できます。さらに、「MiniVision(ミニビジョン) HT」は、持ち運び用としては大型の9インチモニタを採用しており(従来は6インチ)、検査しやすくなっています。

新製品の主な概要

商品名形式名タイプ名
ミニビジョン
MiniVision HT
SSA-320Aハンディタイプ
ミニビジョン
MiniVision MT
SSA-325A台車一体タイプ

商品化の背景とねらい

 超音波診断装置は、プローブを体表にあてて超音波を体内におくり体内組織で反射された超音波を受信することにより、リアルタイムに断層画像を表示する装置です。X線を用いずに検査することができ患者の被爆がないため、内科、産婦人科などの分野において幅広く用いられています。
 当社は、用途に応じて、最先端の血流のカラー表示が可能な機種から持ち運びが可能な機種までラインナップしていますが、小規模な病院や診療所などでは、設置スペースが少なく可搬性に優れたコンパクトな機種が主に利用されています。技術革新により上位機種の多機能化が進むにつれ、超音波診断装置の診断性能が大幅に向上しており、下位機種においても多機能化が望まれてきています。
 新製品は、上位機種と同じく、検査部位に応じて最も適したプローブ周波数を3種類の中から手軽に選ぶことができる機能を備えたほか、持ち運び用としては大型の9インチモニタを採用しており下位機種ながら基本性能を向上したものです。

新製品の主な特徴

  1. 上位機種と同様に、本体のダイヤル操作だけで、すべてのプローブにおいて検査部位に応じて最も適した周波数を高中低の3種類の中から手軽に選択できます。体表部分では高い周波数で、また、体内の浅い部分では真中の周波数で、肝臓など深い部分では深達度のよい低い周波数で観察できるため、高画質な画像を実現できます。
  2. 小型・軽量のため病院内外のどこにでも持ち運びが可能で、検査の場所を選びません。また、持ち運び用としては大型の9インチモニタを採用しており(従来は6インチ)、従来機種に比べて画面が大きく診断しやすくなっています。(「MiniVision(ミニビジョン) HT」)   また、プリンタやVTRなどの記録機器を搭載できる台車一体型もあわせて商品化します。(「MiniVision(ミニビジョン) MT」)
  3. 腹部一般用プローブのほか、表在用や経膣、経直腸用、術中用、循環器用などの豊富なプローブによる幅広い検査に対応しています。
  4. 検査したい深度に画面をあわせるだけで自動的に超音波のフォーカス深度を調整し設定するオートフォーカス機能を搭載しています。また、使用頻度の高い機能をユーザファンクションスイッチに登録でき、ワンタッチで簡単に操作することができます。
  5. 最大64枚の画像を記憶できるイメージメモリがオプションで搭載できます。検査後の画像記録や分析なども簡単にできます。
  6. 2本のプローブを同時に接続できるプローブセレクタがオプションで搭載できます。胎児の状態を検査するときなど、複数のプローブを付けかえる手間が少なくなります。

新製品の主な仕様

商品名ミニビジョン
「MiniVision HT」
ミニビジョン
「MiniVision MT」
タイプ名ハンディタイプ台車一体タイプ
走査方式コンベックス、リニア
表示モードBモード、Mモード
表示モニタ9インチ白黒モニタ12インチ白黒モニタ
プローブ接続2本同時接続可能(オプション)
イメージメモリ容量最大64フレーム(オプション)
参考信号ユニット取り付け可能(オプション)
消費電力255VA650VA
重量16kg62kg
外形寸法(W×D×H)330×642×368450×754×1246

以上