December 14, 2004
東芝メディカルシステムズ株式会社(社長:桂田昌生 本社:栃木県大田原市)は、医療施設の診断から治療にわたるあらゆるニーズへのトータルソリューションを提供する、国内市場における画像診断システムのトップメーカーです。
当社は、精度の高い同時計数*1が可能なLSO検出器*2を搭載した、米国CTI PET Systems(以下CPS)社製PET装置(ポジトロンCT装置)「PCA-1000A」の国内販売を開始します。当社は既にCPS社製PET装置「PCA-2000A」を国内販売しておりますが、今回お客様のニーズに対応し、「PCA-1000A」の販売を開始し、PETシステム事業の強化を図ります。「PCA-1000A」は、LSO検出器による高画質を低価格・低ランニングコストで提供することにより、幅広いご施設でご利用いただき、PET検査の普及に貢献することを目指しています。
当社は核医学システム分野でトップクラスの国内シェアを堅持しておりますが、世界のPET装置でトップクラスのCPS社製品を拡充することにより、お客様の多様なニーズに対応し、核医学装置における豊富な経験とサービス人員を活かし、PETシステム分野においても日本の医療の発展に寄与していきます。今後も、「一度東芝をお選びになったお客様は次も東芝をお選びいただけるよう、何時もお客様と共にいる企業」を目指してまいります。
PET装置
製品名 | 型名 | 価格 | 販売目標(年間) |
ポジトロンCT | PCA-1000A | 5億7750万円~ | 15台 |
(医療用具承認番号:21600BZY00589000)
PCA-1000A
(1) 高画質を追求すると伴に、低価格を実現したコストパフォーマンスの良い三次元収集専用のPET装置である。
(2) LSO検出器を搭載することで、現在製品化されているPET装置の中で、最も短いDecay Time(発光減衰時間)(40ナノ秒)を有し、画質を劣化させる一番の要因である偶発同時計数を極力抑えることができる。
(3) 検出器の配列方式として、パーシャルリング*3方式を採用することにより、LSO-PET装置で価格の大半を占めるLSO検出器数を削減し、低価格を実現した。
(4) トランスミッション*4用線源として、137Csの採用により、ランニングコストを削減した。
*1 同時計数 | : | 体内に投与された放射性同位元素からほぼ180度の反対方向に同時に放出される511keVの放射線を対抗する検出器で捉えた計数。 |
*2 LSO検出器 | : | Lutetium Oxyorthosilicateの略で、BGO(Bi4Ge3O12)検出器に比べ、実質的な感度の向上が認められている検出器。 |
*3 パーシャルリング | : | 180対向に配置された2つの90分の検出器ユニットが回転することで、全方向のガンマ線を収集する方式。 |
*4 トランスミッション | : | 体内の吸収や散乱を補正するために用いられ、密封RI線源をCTのように回転させ断層透過像を得る収集。 |
CTI PET Systems社概要
本社所在地 | 米国テネシー州ノックスヴィル
810 Innovation Drive |
創業 | 1986年 |
事業内容 | PET、CT-PETの開発製造 |
代表者 | Greg Brophy, President |
累計販売台数 | 850台以上(全世界2004年10月時) |