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October 8, 2011

低線量CT撮影を可能とする新再構成法の開発と普及について

東芝メディカルシステムズ株式会社(本社:栃木県大田原市 社長:綱川 智)は、高まる被ばく線量低減へのニーズに応えるために、低線量撮影を可能とする新たな再構成法(AIDR 3D:エイダースリーディ)を開発し、CT装置への搭載を開始します。

当社は1978年国内初の全身用CT装置の開発にはじまり、世界初ヘリカルCTの開発など、数多くの「国内初」「世界初」を開発して参りました。そして、世界ではじめての1回転0.35秒で脳や心臓などの臓器全体を撮影可能とした320列エリアディテクタCTを開発し、画像診断の新たなステージに到達しました。お客様の声に耳を傾け、共にあゆみ、おかげさまで昨年CT生産累計25,000台を突破、国内を始め世界中のお客様に東芝CTをお使いいただいています。
そこで、リーディングカンパニーの使命としてより多くの患者さんのCT検査における被ばくを低減するために、次世代の再構成技術を開発し、Aquilion ONE™をはじめ今後発売される高級機から普及機までのすべてのCTに搭載します(注1)。

AIDR 3Dは、逐次近似応用再構成を用いた最新技術であり、画像ができる前段階(純生データベース)からノイズ、アーチファクトのみを効率的に除去するため、少ない線量でも高画質を維持する効果が非常に高く、かつ、日常検査の高効率性をも実現しています。その特長は下記の3点。

(1)線量低減と画質向上の両立
(2)ノイズ低減は通常モードで最大50%、低線量検査モードで最大75%
(3)スキャン連動と画像再構成時間の短縮


注1:AIDR 3Dは装置および購入時期によって、インストールできない場合があります。詳細はご施設担当の弊社営業担当者にお尋ねください。 (2011年10月1日時点での対応機種:Alexion™、Aquilion™ / CXL Edition、Aquilion™ PRIME、Aquilion™ PREMIUM、Aquilion ONE™)

【東芝メディカルシステムズについて】
東芝メディカルシステムズ株式会社は、疾病の早期発見のためのスクリーニング、診断から治療、治療後のフォローアップまで、医療施設におけるワークフロー全般に関するあらゆるニーズへのトータルソリューションを提供する国内市場における画像診断システムのトップメーカーです。
当社の経営スローガンである「Made for Life™」(患者さんのために、あなたのために、そしてともに歩むために)を通じ、かけがえのない命とお客様の成長・成功に役立つよう、一層の活動を進めてまいります。
東芝メディカルシステムズ(株)ホームページ:http://www.toshiba-medical.co.jp/

【地球環境への取り組み】
東芝グループの一員である 当社は、「地球内企業」としてより良い地球環境の実現のため、開発、調達、製造、販売、サービス、廃棄段階まで一貫して環境への影響に配慮した医療機器・システムの提供を通じて地球温暖化防止をはじめとし、資源有効活用、化学物質管理を通した地球との共生や豊かな価値の創造のために取り組みます。
東芝メディカルシステムズ(株)環境活動:http://www.toshiba-medical.co.jp/tmd/company/env/
(株)東芝環境活動:http://www.toshiba.co.jp/env/jp/index_j.htm

※Aquilion、Aquilion ONE、Alexion、Made for Lifeは東芝メディカルシステムズ株式会社の商標です。