January 24, 2012
東芝メディカルシステムズ株式会社(本社:栃木県大田原市 社長:綱川 智)は、「簡単操作」、「信頼性のあるデータの提供」、「容易なメンテナンス」を実現した、当社として初の卓上型の臨床化学自動分析装置「TBA™-25FR」の販売を開始します。(臨床化学自動分析装置は、血液や尿などの検体に含まれるコレステロールや血糖などの成分を測定する装置です。) TBA™-25FRは、卓上型の省スペースでありながらラックサンプラ方式を採用することにより、検体を簡単・迅速・安全に測定することができます。また操作ボタンが少なく、タッチ画面で簡単に操作可能な装置です。
開発の背景
検体検査は疾病の診断や経過観察に必須であり、良質かつ、適切な医療を提供するために、検体検査の質の確保、および迅速化は重要な課題となっています。
国内においては国民医療費削減が進む中、再来院無しでの結果報告および速やかで適切な診断のため、信頼性のある迅速な検査結果の報告が臨床側より求められています。その結果、平成20年に外来迅速検体検査加算が新設され、平成22年の診療報酬改定ではその診療報酬額が引き上げられました。
一方、海外においては、米国、ヨーロッパのPOL(Physician Office Lab、小規模な検査センター)、中国・アジア地域新興国の小規模病院などで信頼性のある精度の高い分析装置が求められています。
当社は、これら検体検査市場のニーズにマッチする卓上型の臨床化学自動分析装置
TBA™-25FR を開発しました。
新製品の特長
1.ラックサンプラ方式で簡単に測定
検体の抜き差しが容易な前面ラックサンプラを装備。検体をセットしたラックを架設するだけで簡単・迅速・安全に測定が行えます。
2.迅速で信頼性・安定性に優れた検査データ
当社上位機種で培われた技術により、同等の信頼性・安定性に優れた測定ができます。検査結果を迅速に報告できるので外来迅速検体検査加算の対象になり、さらに患者さんの待ち時間も短縮できます。
3.容易なメンテナンスを実現
消耗部品を最小限に抑えた上、交換頻度が少なく、メンテナンス性に優れています。
4.省スペース・コンパクト
装置と操作モニタが一体型なので本体サイズも850(W)x565(H)x700(D)と省スペースを実現しました。
概略仕様
最大依頼項目数 | 50項目 |
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処理速度 | 比色 最大240テスト/時
電解質 最大120テスト/時 |
ラックサンプラ | 同時架設20検体、検体ID 標準装備 |
簡易測定機能 | 標準装備 8セット |
【東芝メディカルシステムズについて】
東芝メディカルシステムズ株式会社は、疾病の早期発見のためのスクリーニング、診断から治療、治療後のフォローアップまで、医療施設におけるワークフロー全般に関するあらゆるニーズへのトータルソリューションを提供する国内市場における画像診断システムのトップメーカーです。
当社の経営スローガンである「Made for Life™」(患者さんのために、あなたのために、そしてともに歩むために)を通じ、かけがえのない命とお客様の成長・成功に役立つよう、一層の活動を進めてまいります。
東芝メディカルシステムズ(株)ホームページ:http://www.toshiba-medical.co.jp/
【地球環境への取り組み】
東芝グループの一員である 当社は、「地球内企業」としてより良い地球環境の実現のため、開発、調達、製造、販売、サービス、廃棄段階まで一貫して環境への影響に配慮した医療機器・システムの提供を通じて地球温暖化防止をはじめとし、資源有効活用、化学物質管理を通した地球との共生や豊かな価値の創造のために取り組みます。
東芝メディカルシステムズ(株)環境活動:http://www.toshiba-medical.co.jp/tmd/company/csr/
(株)東芝環境活動:http://www.toshiba.co.jp/env/jp/index_j.htm
※TBA、Made for Life、は東芝メディカルシステムズ(株)の商標です。