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March 11, 2008

国産初のデジタルマンモグラフィ装置を販売開始

MGU-1000D形 MAMMOREX™ Pe・ru・ru™ DIGITAL

東芝メディカルシステムズ株式会社(社長:桂田 昌生 本社:栃木県大田原市)は、直接変換形X線平面検出器(FPD*1)を搭載した国産メーカーとして初めてのデジタルマンモグラフィ装置「MGU-1000D形 MAMMOREX™ Pe・ru・ru™ DIGITAL(マンモレックス ペルル デジタル)」の販売を4月から開始いたします。

新製品の背景

近年、生活様式の変化に伴い日本人女性の乳がん罹患率が年々増加、女性のがん罹患数の中で最も高いがんとなっています。しかしながら早期発見、早期治療により高い生存率が期待できることから、厚生労働省では2004年4月には検診対象年齢を40歳以上へと引き下げ、マンモグラフィ検診率向上による乳がん死亡率の低下を目指しています。
当社は日本人女性の体格や特性に合わせたマンモグラフィ装置を唯一の国産メーカーとして開発、提供しています。また、ピンクリボン活動やマンモグラフィ講習会のサポート等を通じて乳がん検診受診率向上を目指し、「女性の健康」のための活動も積極的に推進しています。 この度、最新のデジタル技術を応用し、高画質・高スループットを実現した新型デジタルマンモグラフィ装置「MGU-1000D形 MAMMOREX™ Pe・ru・ru™ DIGITAL」を開発し、販売を開始いたします。

新製品の特長

直接変換形FPDによる高精細な画像を提供します。
2007年グッドデザイン賞金賞受賞の「MAMMOREX™ Pe・ru・ru™」のデザインを踏襲することにより、受診者に安心感と清潔感を提供します。
欧米人女性と比べ比較的小柄な日本人女性に合わせたコンパクトな直接変換形FPD(17×24cm)を搭載することにより、操作者に容易なポジショニングが可能で、MLO*2撮影時のブラインド(画像が欠ける部分)を最小限とするよう配慮されています。わかりやすい日本語ユーザインターフェース採用により操作性が高まっています。
また、検出器校正処理を高速化することで約30秒ごとに撮影を繰り返すことができるため、高いスループットで効率よく検査を行えます。

新製品の特長

  1. 高画質
    アモルファスセレンを用いた直接変換形FPDを採用していますので、乳がんに伴う微細石灰化病変に対しても高い検出能があります。また、収集された画像データは、階調処理、周波数処理といった画像処理を施すにあたり、適切なパラメータを設定することにより従来のアナログ画像に近い画像からデジタルならではの画像までさまざまな画質調整が可能で、読影者に観察しやすいデジタルマンモグラフィ画像を提供いたします。
  2. 受診者・操作者にやさしい
    装置全体はラウンドフォルムの形状を採用。腕にフィットし緊張を和らげる撮影部形状とアームレスト(国内外に特許出願中)、パール色仕上げの外観により受診者へ安心感と清潔感を提供します。東芝独自の柔軟な圧迫板と圧迫力制御方式の採用により、受診者の痛み、不快感の低減が期待されます。 SID*3を70cm(世界最大*4)と有効スペースを拡大することでポジショニング操作を容易にしています。また、日本女性の体型に合わせたコンパクトな直接変換形FPDを搭載、ポジショニングを容易にするとともに、MLO撮影時のブラインドを最小限とするよう配慮されています。 わかりやすいGUI*5を用いた操作画面と国産メーカーならではのわかりやすい日本語ユーザインターフェースを開発。左右の乳房の画像を並べて観察できる東芝独自のミラービューレイアウト表示機能を搭載するなど、簡便な操作性を実現しています。
  3. 高い検査効率を実現
    アイソセンタ方式Cアーム回転に加え、前回の撮影角度を記憶して反対側のMLO角度で自動的に停止するメモリ機能を搭載、ポジショニング操作が迅速に簡便に行えます。撮影後は高速でプレビュー画像と最終画像を高速表示する機能により、検査画像の確認が即座に行えます。 さらに検出器自動校正処理を高速化することで約30秒の撮影サイクルを実現。ポジショニング完了後すぐに次の撮影ができます。
  4. 検査環境への配慮
    検査室内への配置の自由度を高め、狭い検査室での操作性向上や他装置との併設を容易にしています(オプション)。また、通常の施設空調温度を想定した22度~30度での運用を実現する新しい冷却システムを開発し、従来必要とされた個別の空調設定を不要とするなど、省スペース・省エネルギーを実現しました。

東芝メディカルシステムズ株式会社は、疾病の早期発見のためのスクリーニング、診断から治療、治療後のフォローアップまで、医療施設におけるワークフロー全般に関するあらゆるニーズへのトータルソリューションを提供する国内市場における画像診断システムのトップメーカーです。当社の経営スローガンである「Made for Life™」(患者さんのために、あなたのために、そしてともに歩むために)を通じ、かけがえのない命とお客様の成長・成功に役立つよう、一層の活動を進めてまいります。


*1:FPD:Flat Panel Detector 平面検出器
*2:MLO:Medio Lateral Oblique 内外斜位方向
*3:SID:Source to Image Distance 焦点-検出器間距離
*4:世界最大:2008年3月現在
*5:GUI:Graphical User Interface

販売名、一般的名称、製造販売認証番号

販売名一般的名称
乳房X線撮影装置 MGU-1000D形MAMMOREX Pe・ru・ru DIGITAL

製造販売認証番号: 第220ABBZX00023000号

※MAMMOREX、Pe・ru・ru、Made for Lifeは東芝メディカルシステムズ株式会社の商標です。

本資料に関するお問合せ先

東芝メディカルシステムズ株式会社  本社広報室 TEL:0287(26)6775
東京本社広報室 TEL:03(3818)2040

新製品に関するお問合せ先

東芝メディカルシステムズ株式会社  X線事業部 TEL:03(3818)2043

以上