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February 16, 2009

グローバルサービス体制強化のための「カスタマーサポート&トレーニングセンター(CSTC)」開設

新サービス棟CSTC外観写真

東芝メディカルシステムズ株式会社(社長:小松研一 本社:栃木県大田原市)は、本社事業所にサービス部門新棟「カスタマーサポート&トレーニングセンター(CSTC)」をこのほど開設致しました。
これによりグローバルサービス事業の本社機能が充実し、きめ細かく、スピーディーなお客様へのサービスの充実をはかります。

【グローバルサービス機能の充実】

当社は、医療施設におけるワークフロー全般に関するあらゆるニーズへのトータルソリューションを提供する画像診断システムの国内トップメーカーです。

また海外事業比率も60%を超え、世界120カ国以上に画像診断システムを提供し、グローバルに保守・サービスを展開しています。

このたび、本社事業所内にサービス部門の新棟「カスタマーサポート&トレーニングセンター(CSTC)」を開設しました。

この新棟は、お客さま満足の更なる向上を目指し、サービス事業のグローバル本社としてテクニカルアシスタンスを行うコールセンター機能を充実させ「センターオペレーション体制」の展開を強化しています。こうした本社機能の充実により、保守・サービスの迅速化だけでなく、サービスの基本コンセプトである「RPP™」コンセプト(注1)に基づき故障の未然防止を目指す、サービスオペレーションの強化、充実をはかってまいります。さらにサービスの本部機能として、お客様へのソリューションを提供するためのアプリケーションサポートの強化やサービス商品の企画から開発を拡大してゆきます。

これに加えて世界各国のサービスエンジニア教育・研修体制の増強のための「グローバルトレーニングセンター機能」を強化してゆきます。年間480コース、受講者数4800名までの研修に対応することができ、従来の約2倍に増強しています。

研修室は製品セグメント別にレイアウトされておりますが、全体を仮想病院の様に設定し、LANによって機器システムを接続し、製品モダリティごとの画像を転送出来るようにして、画像保管情報システム(PACS)の構築研修なども可能です。

また教育内容の充実をはかるため、ヨーロッパトレーニングセンター、米国のトレーニングアカデミーと連携しグローバルサービストレーニングチームによる研修プログラムの作成、教材整備、グローバルなインストラクターの育成も実施しています。

同センターでは、お客様を対象とした「ユーザートレーニング」も実施します。例えば「Aquilion ONE™」導入予定の世界中のお客様を対象にして、「CTユーザートレーニングアカデミー」(注2)を実施します。このトレーニングではCTの性能を最大限に発揮して、患者さんの診断のために最高のパフォーマンスを提供するためのカリキュラムで、実機を用いた模擬撮影実習トレーニングにより、受講後すぐに装置をご利用いただくことができます。

このアカデミーは、従来は本社内のトレーニングセンターで開催されてきましたが、発売以来100台を超える出荷台数となる中でトレーニングアカデミーの拡大が急務でした。

今回の「カスタマーサポート&トレーニングセンター(CSTC)」開設により世界中のお客様にプレミアムなサポートの提供も可能となります。

今後ますます激化が予想される市場環境の中、グローバルに戦ってゆける成長し続ける企業として今回の新棟建設は重要なイノベーションの一つです。画像診断システムのリーディングカンパニーとして更なる事業強化を目指します。

新棟の概要

所在地栃木県大田原市下石上1380番地
建物概要新サービス棟:鉄骨造2階建
延床面積新サービス棟:9,800㎡
工期(予定)着工:2008年3月  竣工:2009年1月

(注1)RPP™コンセプト
お客様から装置故障オンコールを受けてからCEが緊急出動して修理するReactive(事後保守)サービスから、リモートメンテナンス機能を利用してお客様からオンコールが発生する事前に修理するProactive(事前保守)サービスへ、さらに装置状態の監視強化により故障を予測してCEの緊急出動なしに故障を回避するPredictive(予測保守)サービスへの変革を推進・拡大しています。

(注2)Aquilion ONE RPPトレーニングアカデミー
「Aquilion ONE™」の世界最大16cmのCoverageを持つ320列の面検出器により、脳や心臓など一臓器を1回転0.35秒で撮影が可能となりました。更に、それらの臓器の連続撮影により、血流状態や動態なども観察できます。新たな臨床応用が期待されると同時に、その検査方法も大きく変わってきます。例えば、従来のCTでは積極的に検査されなかった部位にも応用が広がってくる可能性があります。また撮影時間短縮によって、被ばくや造影剤を大幅に減らすことが可能になりましたが、的確なスキャンタイミングが必要です。 撮影手法だけではなく、大量に発生するデータ処理方法も重要となり、従来の診断手法の横断像や3D画像だけではなく、脳血流や冠動脈などの解析処理が求められます。
そこでCTトレーニングアカデミー「Super ACADEMI_A」では、CTシステムの基本原理の解説から、基本操作、そして実機を使った実際の検査さながらの撮影実習を実施します。特に心臓や脳の検査手技に関しては、世界の共同研究施設での豊富なデータをもとに、そこで培った先進の設営ノウハウや最適なプロトコルをご提供することができます。
当社では、国内はもとより世界各地域駐在の医療専門資格を持ったアプリケーションスペシャリスト(AS)による装置設置後の取扱説明を行って参りました。そこで培われたASの知識・経験を結集し、短期間で基本操作から臨床応用撮影までを習得できる当社オリジナルの専用カリキュラムとテキストを作成し、2007年4月より、64列マルチスライスCT「Aquilion™64」のCTトレーニングアカデミーを開催しております。同トレーニングアカデミーには、2009年1月現在、国内向けコースに132名、海外向けコースに95名、合計227名の多くのお客様にご参加いただき、大変好評を得ております。
この「Aquilion™64」での実績と経験を基に、2008年3月より「Aquilion ONE™」専用のCTトレーニングアカデミーを新たに開催しております。

【東芝メディカルシステムズについて】
東芝メディカルシステムズ株式会社は、疾病の早期発見のためのスクリーニング、診断から治療、治療後のフォローアップまで、医療施設におけるワークフロー全般に関するあらゆるニーズへのトータルソリューションを提供する国内市場における画像診断システムのトップメーカーです。 当社の経営スローガンである「Made for Life™」(患者さんのために、あなたのために、そしてともに歩むために)を通じ、かけがえのない命とお客様の成長・成功に役立つよう、一層の活動を進めてまいります。

【地球環境への取り組み】
東芝グループの一員である当社は、「地球内企業」としてより良い地球環境の実現のため、開発、調達、製造、販売、サービス、廃棄段階まで一貫して環境への影響に配慮した医療機器・システムの提供を通じて地球温暖化防止をはじめとし、資源有効活用、化学物質管理を通した地球との共生や豊かな価値の創造のために取り組みます。

※RPP、Aquilion ONE、Aquilion、Made for Lifeは東芝メディカルシステムズ株式会社の商標です。

本資料に関するお問い合わせ先

東芝メディカルシステムズ株式会社  東京本社広報室TEL : 03-3818-2040

以上