April 17, 2009
当社は4月17日(金)~19日(日)パシフィコ横浜において開催される「国際医用画像総合展(ITEM2009)」に出展すると共に、日本医学放射線学会、日本放射線技術学会との共催によるセミナーを開催させて頂きます。本年の東芝ブースでは「Viewing More is Doing Better~もっと診えれば、もっと変わる。~」をテーマに、最新の画像診断や医療情報システムが提供する様々なソリューションを臨床データとともにご紹介いたします。
CTやMRIをはじめとする様々なイメージング技術は、各種疾病の早期発見はもとより、診断の確定、治療計画の立案、さらには画像ガイド下の治療、その経過観察といったワークアップの中で重要な役割を果たしています。このイメージング技術における原点かつ最大のチャレンジとは「今まで診えなかったものを診えるようにする」ことです。例えば脳全体の血流や腹部臓器の血流を一回の造影で画像化する、冠動脈カテーテル治療(PCI)で従来は視認困難な中隔枝やガイドワイヤーを透視で鮮明に表示する、造影剤を使用せず自然な状態で脳脊髄液のダイナミックな流れを描出する、これらの新たな画像診断技術のブレークスルーは診断、治療をより確実なものにすると期待されます。
東芝は今年のITEM2009では、新たな「Viewing More」が医療の現場において「Doing Better」に貢献する姿を多くの医療関係者の皆様にお伝えできるよう、ワークステーションや臨床画像を中心としたディスプレイの数々を用意し、エビデンスに基づいた情報提供を展開致します。また、共催セミナーにおいては最新のイメージング技術を駆使して世界をリードするような臨床研究・応用を実践されている斯界のエキスパートの先生方にご講演頂きます。
ぜひ、本年も東芝のブースやセミナーにお立ち寄り下さいますようお願い致します。
■X線
X線循環器診断システム
Infinix Celeve™-i INFX-8000V バイプレーンシステム(実機展示)
柔軟かつ広範な移動により全身をカバーするマルチアクセス機構Cアームに12インチ×12インチFPD搭載のバイプレーンシステムが登場。東芝の新たな画像処理コンセプト「PureBrain™」を導入し、術者の快適な検査環境はそのままに、高画質透視画像を提供します。
X線画像下で体内の血管治療を進めるインターベンションにおけるガイドワイヤー操作には、透視中のワイヤーの先端の動きがはっきりと見えることが重要です。PureBrainは、画像中の量子ノイズを大幅に低減し、残像の少ない透視像をリアルタイムに提供。撮影と同等の高画質な透視画像を提供することにより、より高度なインターベンションへ期待がもたれます。
■CT
Aquilion ONE™
ITEM2008で国内初展示となったAquilion ONEは100台をこえる受注をいただき、世界中で様々な臨床応用が進められています。すでに期待される心臓CT検査における被ばくや造影剤の大幅な低減、脳の機能診断などの最新データを数多く供覧します。また近年は体幹部における機能診断や胸部、整形領域へのアプローチなどさらにその臨床応用分野を広げています。展示会場ではAquilion ONEのポテンシャルを存分に感じていただけることと思います。
Aquilion™ 64 with Double Slice Technology
東芝のマルチスライスCTで定評のある3軸等方向性を持つIsotropicな撮影に加え、Aquilion ONEで開発した新たな画像再構成法を採用することにより、1回転128スライスを実現。空間分解能、密度分解能に優れた画像は細かい血管走行までも鮮明に描出可能とし、たとえば頭部の微細な欠陥性病変での新たな臨床価値が期待されています。また、CTコロノグラフィー、腹部領域パーフュージョンなどの診断ツールアプリケーションを新たに開発、治療に役立つ診断を強力にサポートします。Aquilion 64の128スライスが描出する精緻な画像をご覧ください。
■MRI
Excelart Vantage™ powered by Atlas
昨年の国際磁気共鳴学会で虎の門病院様と東芝の非造影MRAに関する共同研究が「Poster Award」を受賞するなど、東芝がリードしてきた非造影撮影技術の重要性が世界に認知されるとともに臨床応用にも広がりを見せています。脳脊髄液のフローイメージから得られる認知症の治療へのアプローチ、脳血管の灌流観察による腫瘍診断、コロナリ、腎動脈の非造影撮像による動脈硬化診断など、最新臨床エビデンスをご紹介いたします。
またセミナーでは産学連携による研究の取組みを紹介。東芝の3T MRIの現状と未来を京都大学 岡田先生にご講演いただきます。
■超音波
Viamo™ (実機展示 新製品)
高級機クラスの基本画質を小型のボディに搭載し、病棟や外来、処置室や手術室など、幅広い診療シーンで使用可能な超音波診断装置です。入院中の患者さんに発症する例が見られる静脈血栓塞栓症の診断には、検査室はもちろん、病棟や処置室などでの検査が必要で、コンパクトな超音波診断のニーズが高まってきています。今回会場ではアンギオ室での使用を想定して展示します。
■核医学
PET-CTシステム Aquiduo™
東芝独自の、寝台移動の無いガントリ移動スキャン方式によりCT撮影時とPET撮影時の位置ズレ問題を原理的に解消、患者さんも全く移動が無いため快適に検査を受けることができます。
CT部には、低被ばくと高画質を両立し、数多くの納入実績を持つマルチスライスCT Aquilion™ を用いています。また、PET部には精細で残光の少ないLSO検出器を搭載し、高精度、高画質のPET-CT画像を提供します。
■PACS
Rapideye Core™
日進月歩で進化する医療システム。それぞれの装置を最高の状態でご使用いただくために、最新の臨床アプリケーションをいち早くお伝えするために、東芝は様々なカスタマーサービストレーニングを展開しています。実機を用いたトレーニングが可能な最新の設備を整えたカスタマーサービストレーニングセンター(本年2月竣工)を紹介します。また、遠隔サポートシステム「InnerVision™」や、テクニカルアシスタンスセンターなど、最高の装置パフォーマンスをお届けするサービスソリューションをご紹介いたします。
国内外の臨床最前線で活躍されている著名な先生方に、CT・MRIに関する最新の技術、臨床応用についてご講演いただきます。詳細情報はセミナーご案内パンフレットをご覧ください。
■ランチョンセミナー
「320列CTがもたらす未来のアプリケーション~胸部・心臓領域」
座長: 富山 憲幸 先生(大阪大学 医学部 医学系研究科 放射線医学教室)
講演1:大野 良治 先生(神戸大学大学院医学研究科内科系講座放射線医学分野)
講演2:吉岡 邦浩 先生(岩手医科大学附属循環器医療センター 放射線科)
日時: 2009年4月18日(土) 12:10~13:00
会場:パシフィコ横浜会議センター 3階「303」
承認番号・認証番号 一覧
販売名 | 番号 | ペットネーム |
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X線循環器診断システム Infinix™ Celeve-i INFX-8000V | 218ACBZX00001000 | Infinix Celeve-i |
乳房X線撮影装置 MGU-1000D形 MAMMOREX Pe.ru.ru ™DIGITAL | 220ABBZX00023000 | Pe.ru.ru™ DIGITAL |
東芝スキャナ Aquilion ONE TSX-301A | 219ACBZX00029000 | Aquilion ONE |
東芝スキャナ Aquilion TSX-101A | 21000BZZ00377000 | Aquilion |
東芝スキャナ Aquiduo PCA-7000B | 21700BZZ00161000 | Aquiduo |
東芝MRI EXCELART Vantage MRT-2003 | 21500BZZ00605000 | EXCELART Vantage |
Atlas SPEEDER™ スパイン MJAS-147A | 219AABZX00057000 | |
Atlas SPEEDER ボディ MJAB-157A | 219AABZX00058000 | |
Atlas SPEEDER ヘッド MJAH-127A | 219AABZX00059000 | |
超音波診断装置 Viamo SSA-640A | 221AABZX00029000 | Viamo |
Infinix Celeve、Infinix、Pe.ru.ru、Pure Brain、Aquilion ONE、Aquilion、Excelart Vantage、ATLAS SPEEDER、Viamo、Aquiduo、Rapideye Core、InnerVision、Made for Lifeは東芝メディカルシステムズの商標です。
本件に関するお問い合わせ先
東芝メディカルシステムズ株式会社 東京本社 広報室 | TEL:03(3818)2040 |
【東芝メディカルシステムズについて】
東芝メディカルシステムズ株式会社は、疾病の早期発見のためのスクリーニング、診断から治療、治療後のフォローアップまで、医療施設におけるワークフロー全般に関するあらゆるニーズへのトータルソリューションを提供する国内市場における画像診断システムのトップメーカーです。
当社の経営スローガンである「Made for Life™」(患者さんのために、あなたのために、そしてともに歩むために)を通じ、かけがえのない命とお客様の成長・成功に役立つよう、一層の活動を進めてまいります。
【地球環境への取り組み】
東芝グループの一員である 当社は、「地球内企業」としてより良い地球環境の実現のため、開発、調達、製造、販売、サービス、廃棄段階まで一貫して環境への影響に配慮した医療機器・システムの提供を通じて地球温暖化防止をはじめとし、資源有効活用、化学物質管理を通した地球との共生や豊かな価値の創造のために取り組みます。
【ご参考】 Aquilion ONE による学会発表について
一昨年の北米放射線学会(RSNA2007)で世界にデビューした世界初のエリアディテクタCT Aquilion ONEは国内でも20箇所近くの施設で稼働を開始しました。今年の日医放、日放技学会はこの最新CTを用いた臨床や技術評価の発表が続々と行われます。
下記に当社独自調査による演題リストをご紹介します。(敬称略)
■日本医学放射線学会
O-062 | 診断・心血管 | 62 320列AD-CTによる冠動脈 CTAの至適造影剤投与方法の検討 | (財)厚生会仙台厚生病院 | 放 | 中川学 |
O-064 | 診断・心血管 | 64 320列CTによる冠動脈 CT angiographyの被曝低減と画質に関する検討 | 岩手医科大学附属循環器医療センター | 放 | 田中良一 |
O-067 | 診断・心血管 | 67 320列面検出器 Area Detector CTによる腹部微細血管描出能の検討 | 神戸大学医学部附属病院 | 放 | 前田哲雄 |
O-172 | IVR・泌尿器 | 172 肝悪性腫瘍に対する 320列Area Detector CTを用いた経動脈的造影 CTの初期経験 | 静岡県立静岡がんセンター | 画診 | 森口理久 |
O-231 | 診断・頭頸部 | 231 320列Area Detector CTを用いた浅側頭動脈-中大脳動脈吻合術後の効果判定 | 藤田保健衛生大学 | 放 | 村山和宏 |
O-294 | 診断・心血管 | 294 320列CTにおける冠動脈肺動脈瘻の左右短絡描出能についての検討 | 心臓病センター榊原病院 | 放 | 津野田雅敏 |
O-297 | 診断・心血管 | 297 320列Area DetectorCTを用いた冠動脈 flow imagingの試み | 藤田保健衛生大学 | 医放 | 三田祥寛 |
O-339 | 診断・呼吸器 | 339 320列MDCTによる低線量吸気 -呼気 CT:肺気腫患者での肺機能評価能に関する検討 | 神戸大学医学部附属病院 | 放 | 大野良治 |
O-340 | 診断・呼吸器 | 340 320列MDCTによる低線量吸気 -呼気 CT:肺気腫患者での自動気道計測と閉塞性障害評価能に関する検討 | 神戸大学医学部附属病院 | 放 | 大野良治 |
O-341 | 診断・呼吸器 | 341 320-row Area Detector CTを用いた肺野呼吸同期撮影の有用性 | 天理よろづ相談所病院 | 放 | 坂本亮 |
O-403 | 診断・小児 | 403 小児領域における 320列Area Detector CTの初期経験 | 藤田保健衛生大学 | 放 | 鱸成隆 |
C-215 | 診断・心血管 | 320ADCTによる投与時間を一致させたテストインジェクション法と冠動脈 CTAのピーク差の検討 | (財)厚生会仙台厚生病院 | 放 | 中川学 |
■日本放射線技術学会
93 | 320列CT(ADCT)による冠動脈 CTAの線量評価 | 藤田保健衛生大学 | 鈴木昇一 |
125 | 心房細動症例における 320列冠動脈 CTAの有用性に関する検討 | 岩手医科大学附属循環器医療センター | 千葉工弥 |
126 | 320列CTを用いた冠動脈撮影における至適造影法の検討 | 岩手医科大学附属循環器医療センター | 武田雅之 |
463 | 320列Area Detector CTの画質特性-高コントラスト分解能- | 静岡県立静岡がんセンター | 中屋良宏 |
464 | Area Detector CTでの体軸方向の画像特性 | 神戸大学医学部附属病院 | 根宜典行 |
465 | 320列Area Detector CTの画質特性-低コントラスト分解能およびノイズ特性- | 静岡県立静岡がんセンター | 川谷圭亮 |
466 | Area Detector CTにおける体軸方向の SD値特性 | 神戸大学医学部附属病院 | 小西稔 |
467 | 320列Area Detector CTの画質特性-アーチファクト- | 静岡県立静岡がんセンター | 瓜倉厚志 |
468 | 320列ADCTに搭載された新しい撮影法の検討 | 日本大学医学部付属板橋病院 | 鈴木学 |
469 | 320列CTを用いた呼吸同期撮影法の有用性についての検討 | 天理よろづ相談所病院 | 辻貴裕 |
470 | 320列面検出器型 CTを使用した嚥下動態撮影の検討 | 藤田保健衛生大学病院 | 井田義宏 |
473 | 320列面検出器 CT装置による一次 X線スペクトルの検討 | 藤田保健衛生大学 | 藤井茂久 |
474 | 320列CTにおける心電同期スキャンの心拍数とノイズ(SD)の関係 | (財)厚生会仙台厚生病院 | 阿部美津也 |
475 | 320列CTを用いた経時的頭部 3D-CTAにおける動静脈分離の検討 | 秋田県立脳血管研究センター | 大村知己 |
476 | 320列MDCTを用いた左房体積測定の検討 | 天理よろづ相談所病院 | 宮西忠史 |
以上