June 15, 2010
東芝住電医療情報システムズ株式会社 2010.06.15
東芝住電医療情報システムズ株式会社(以下「TSMED」、本社:東京都品川区東品川、社長:三富道夫)は、大中規模病院向けの新世代電子カルテシステム「HAPPY ACTIS™ (ハッピー アクティス)」を、7月より出荷開始します。HAPPY ACTISは最新テクノロジーにより、空間や時間を超えて患者さんの病状を俯瞰でき、治療計画の作成や指示を可能とする新しい診療プラットフォームを搭載し、安心・安全な医療を提供するとともに効率のよい病院経営を支援します。本製品は7月14~16日に東京ビッグサイトで行われる国際モダンホスピタルショウに出展いたします。
新製品開発の背景
近年、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病、がん等の生活習慣病を発症する患者さんが増加しており、これら疾患は日本人の死因のトップを占めています。生活習慣病を診断するためには、患者さんの現在の病状を検査するだけでは不十分であり、過去の病歴や検査結果、食生活等の生活習慣等を調べることが非常に重要です。
一方、医療の質や安全性の向上、病院経営の効率化を目指してIT化が急速に進展しており、病院内ではあらゆる診療情報の電子化も進められています。しかし、これまでの電子カルテシステムでは1画面に1つのカルテを表示する方式であるため、過去のカルテを見るためには画面を切り替える等の煩雑な操作が必要であるとともに検査結果や投薬等の処置の状況を経時的にかつ俯瞰的に見ることができませんでした。
TSMEDでは、過去のカルテ内容と将来の治療計画などが一目で見ることができれば、より正確な診療が可能になると考え、“空間や時間を超えて患者さんの病状を俯瞰でき、治療計画の作成や指示ができる診療プラットフォーム”の提供を目指して新世代電子カルテシステムを開発しました。
新製品の主な特長
(1) 患者さんのあらゆる診療情報を俯瞰的に表示し、治療計画の作成・指示が可能
TSMED独自の“診療プラットフォーム”は、一画面上で患者さんの経過表、検査結果、カルテ記載などの多様な情報を、過去から現在まで俯瞰的に表示するとともに治療計画の作成や指示、確認ができます。そのため、医療スタッフの円滑・正確な業務をサポートすることが可能となり、患者さんに最適な医療を効率よく提供できます。また、診療経過とクリニカルパス等の治療計画とを同時に参照できるため、チーム医療や指示ミスのチェックにも役立ちます。 他科や他の病院の検査結果を一度に把握できるため、地域医療連携への拡張も将来可能とします。
(2) システムチェック機能や情報共有によるこだわりの「安全性」
患者さんのアレルギー情報や感染情報等の重要な情報は一目で分かるように診療プラットフォーム上でアイコン表示します。また、緊急検査の結果報告は自動ポップアップで情報提供することができ、見落としによる医療過誤の防止に役立ちます。
さらに、患者さんの状態に柔軟に対応できるクリニカスパス機能、効率良いオーダー処理、ワークフロー分析に基づく看護支援システムなど、患者さんに最善の医療を提供するとともに情報共有によるチーム医療をサポートします。
(3) 安心のシステムサポート
病院情報システムは、一時もシステムを止めることができません。HAPPY ACTISでは予防監視システムで常時接続されており、システム障害の事前検知(RPP™)により、システムが故障する前に検知し修理することにより、安定稼動を実現します。さらに、「HAPPYサポートセンター」では万一の障害発生に備え、病院業務と医療情報システムに精通した専門要員が、24時間365日のサポートを行います。
RPP:故障してもすぐ対応する(Reactive)、お客様が現象に気づく前に発見する(Proactive)、故障する前に防ぐ(Predictive)。RPPは装置のアップタイム向上を目指したサービス業務コンセプトです。
【東芝住電医療情報システムズ株式会社について】
東芝住電医療情報システムズ株式会社は東芝メディカルシステムズ株式会社、住友電気工業株式会社両社の病院情報システム部門を統合して、2004年4月1日に設立された医療情報ソリューションの専門会社です。「医療の質の向上」、「患者様向けサービスの向上」、そして「病院経営の改善」、「地域医療連携」への貢献を目指し、コンサルティングから、開発、構築、運用、保守にいたる一貫したサポートで、病院・診療所に最適な医療情報システムを提供しています。
※HAPPY ACTISは東芝住電医療情報システムズ株式会社の、RPPは東芝メディカルシステムズ株式会社の商標です。
本資料に関するお問い合わせ先
東芝住電医療情報システムズ株式会社 営業本部 | 03(5783)2435 |