News | Press Releases


May 2, 2017

世界初の「全身用320列面検出器型の立位・座位CT」を産学連携により開発

東芝メディカルシステムズ株式会社(本社:栃木県大田原市 社長:瀧口 登志夫)は、慶應義塾大学医学部放射線科学教室の陣崎雅弘教授らの主導のもと産学連携により、世界初の全身用320列面検出器型の立位・座位CTを開発しました。

当社は、世界で初めて160㎜の幅を1回転0.35秒で撮影できるエリアディテクターCT Aquilion™ ONEを開発、2007年に販売を開始しました。その後、2012年には回転スピードを0.275秒まで向上させたAquilion ONE / ViSION Edition、2016年にはさらなる被ばく低減技術を搭載したAquilion ONE / GENESIS Edition を発表しました。

今回開発した世界初の全身用320列面検出器型の立位・座位CTには、この最新のエリアディテクターCTの技術を応用しています。加えて、装置左右のスタンド部分に内蔵される高剛性、高精度な駆動機構を開発し、画質に影響を及ぼす振動を従来の臥位CT以下に抑え、スキャナ自体を上下駆動させながらの全身撮影を実現しました。今後、2017年5月以降、臨床研究が開始される予定です。

当社は昨年12月にキヤノングループの一員となりました。キヤノンは新たな成長分野としてヘルスケアを事業の大きな柱と位置づけています。当社はこれからもMade for Life™の理念のもと、医療機関の皆様との共同研究を進めることで、さらなる医療への貢献を目指してまいります。

img_170502_01.jpg
立位・座位CT外観写真(架台上部)
 img_170502_02.jpg
立位・座位CT外観写真(架台下部)

一般的名称全身用X線CT診断装置
販売名東芝スキャナ TSX-401R
製造販売認証番号229ADBZX00025000

【東芝メディカルシステムズについて】
当社は、2016年12月より、キヤノングループの一員となり、2018年初頭を目処に社名を「キヤノンメディカルシステムズ」に変更予定です。疾病の早期診断、早期治療のためCT、MRI、超音波診断装置、X線診断装置などの画像診断装置や検査機器、ヘルスケアITCソリューションを開発、製造し、世界140カ国以上に提供しています。当社の経営スローガンである「Made for Life™」(患者さんのために、あなたのために、そしてともに歩むために)のもと、病院経営に貢献し、患者さんに優しい医療システム・サービスをお届けし、これからも変わらず医療に貢献してまいります。
東芝メディカルシステムズ株式会社 ホームページ:http://www.toshiba-medical.co.jp/ 

【地球環境への取り組み】
当社は、より良い地球環境の実現のため、開発、調達、製造、販売、サービス、廃棄段階まで一貫して環境への影響に配慮した医療機器・システムを提供しています。地球温暖化防止をはじめとし、医療放射線被ばくの低減、資源有効活用、化学物質の管理など推進し、地球との共生や豊かな価値の創造のために環境保全に取り組みます。
東芝メディカルシステムズ株式会社 環境活動:http://www.toshiba-medical.co.jp/tmd/company/env/ 

Auqilion、Aquilion ONE、ViSION Edition、Aquilion ONE GENESIS、Made for Lifeは東芝メディカルシステムズ株式会社の商標です。