アプリケーション特長

ASTARパルスを使用した非造影MRA 撮像法です。単一のTagパルス印加後に複数の異なるTIタイミングでシーケンス収集を行うことにより、各TIのタイミングでのMRA画像を取得し、血液の動態観察を行うことができる4D-MRAの技術です。mASTAR(multiple TI MRA with ASTAR)では1度のスキャンで多時相を収集するため、血流速度に依存しない血管描出が可能であり、患者さんを選びません。

mASTARの原理

単一のTagパルス印加後にTI時間を変化させながら異なる複数のタイミングでシーケンス収集を行います。これにより短い撮像時間で造影剤を用いずに血液の動態観察を行うことができます。1スキャンで最大15時相を撮像することが可能です。

頭部血行路の評価

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mASTARは多時相撮像により血液の動態観察をすることが可能であるため、左図の動静脈奇形の症例ではフィーダー、ナイダス、ドレーナーの順に血行動態がある事が分かります。mASTARでは動態情報が加わるため流入側、流出側を区別できます。

様々な部位への適応

mASTARは頭部だけではなく、手や肝臓など様々な部位で血行路の評価をすることができます。
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