アプリケーション特長

3D FASE*法による非造影MRA撮像法です。
心電同期(または脈波同期)を用いてR波(またはP波)からの適切な遅延時間を設定し、1ショット毎に同期をかけたデータ収集を行なうことにより血管を描出する撮像方法です。FASE法を用いて撮像しているため、血液のT2成分を強調した水強調画像となります。

*FASE : single shot FSE

FBIの原理

FBI(Fresh Blood Imaging)は、心電同期または脈波同期を用いて、R波間隔から適切な遅延(ディレー)時間を設定し、1ショットごとに同期をかけたデータ収集を行うことにより、心臓から拍出される新しい血液を描出する血管撮像法です。造影剤を用いずに下肢や四肢の細かい血管を鮮明に描出できます。

動静脈を分離して描出

心周期(拡張期と収縮期)によって動脈の血流速度が変化することを利用し、これらをサブトラクションすることで動静脈分離ができます。
またFBIをより進化させたFlow-Spoiled FBIは、四肢の末梢血管や側副血行路のように血流速度の遅い血管においても動静脈分離が可能です。

1クリックで最適なディレー時間を設定

DelayTracker

通常のFBI法では、心電同期または脈波同期を用いて、R波間隔から適切な遅延(ディレー)時間を設定し、1ショットごとに同期をかけたデータ収集を行う必要がありました。
DelayTrackerは、Flow-Spoiled FBIの撮像に適したディレー時間を自動で求める機能で、目的の血管を描出するために最適なディレー時間をR-R間隔を元に設定します。この機能により、検査時間の短縮を図ることができます。