脳梗塞:
脳卒中のうち、脳血管が何らかの原因で詰まり、血液が届かなくなった脳の部分が壊死することをいいます。
比較的ゆっくり症状が進行することもあり、夜に休む際には特段症状がなかったものの、朝起きたら手足が動かない、話しにくい、などの症状が出ていることもあります。
高齢の方に起こりやすく、高血圧、糖尿病、悪玉コレステロールや中性脂肪が高い場合、動脈硬化がおこりやすく、脳梗塞が発症するリスクが高くなります。
脳出血:
脳卒中のうち、なんらかの理由により脳内で小さな血管が破綻して出血することを言います。出血した血液が直接脳の細胞を壊したり、血腫(血液のかたまり)が脳を圧迫したりします。
脳梗塞と同じような症状が見られますが、典型的な例では、突然、頭痛や嘔吐を感じ、半身麻痺やしびれなどの症状が出てくるとされています。
多くは高血圧が原因とされ、生活習慣の改善や降圧剤により予防できます。
くも膜下出血:
突然、頭が割れるような頭痛を感じます。発症者の約半数は死亡か高度障害となり、年間約11,000を超える人※3が亡くなる大変危険な病気です。
多くは、主要血管の分岐部などに発生したこぶ(脳動脈瘤)がさけて出血することが原因とされますが、脳動脈瘤自体ができる原因は現在でも不明です。
高血圧を予防することにより、破裂の危険性を下げることができると言われています。
(参考)脳動脈瘤:
脳内の動脈内に何らかの原因でこぶ(瘤)が出来ることです。これが破裂し、脳内に出血することが「くも膜下出血」です。
脳腫瘍:
頭蓋骨の中に出来る腫瘍の総称で、良性から悪性まで多種多様にわたります。
脳卒中に比べるとゆっくり症状が進行し、腫瘍が大きくなるにつれ、頭痛・嘔吐の他、けいれん発作、手足の麻痺、言語障害、視野障害、意識障害などがでてきます。
その他の箇所にできる腫瘍と同様に、外科手術、放射線治療、化学療法などが行われます。
※1日本神経学会 神経内科の主な病気 片頭痛
https://www.neurology-jp.org/public/disease/zutsu_detail.html
※2医療法人いちえ会 伊月病院 頭痛について:その1 緊張型頭痛
https://www.itsuki-hp.jp/radio/kako-100124