はじめてのCT・はじめてのMRI
[経営逆引き]収益性から選ぶCT・MRI


クリニック・診療所の開業にあたり、用意しなければならない医療機器は多種多様におよび、特にCTやMRIなどの大型画像診断機器の導入には様々な視点での選び方が求められます。
目指したいクリニック・診療所像、使いやすい操作性、早く正確な診断、救急対応、入居する建築へのハード面での影響、スタッフオペレーションなど、そして、当然費用面の問題があります。
最適な医療を提供する医療従事者であることに加えて、経営者の目線からCT・MRIを選ぶことも重要です。

CTやMRIなどの大型画像診断機器には選ぶポイントがあります。
患者さんにとって負担の少ないものは何か。自分達が運営するクリニック・診療所にとって最善なものは何か。
本ページでは、CT・MRIの選定する時に重要な6つの観点を紹介します。



「誰でも簡単に」操作性から選ぶCT・MRI

CT ・MRIに代表される高度画像診断機は、複雑な設定を必要としないインターフェース、メンテナンスしやすい構造など、はじめてでも扱いやすい製品を選ぶことが大切です。
操作性の良い機器を選択することは、検査効率の向上による検査件数の増加だけでなく、操作者間での差異を軽減し、再撮影を削減、スムーズな引き継ぎ、ミスの起こりにくい環境を実現し、収益率の高い運用と患者さんにとっても、負担が少なく満足度の高い医療の提供につながります。


CT Aquilion Start


対話形式で次の操作をナビゲートし、一般撮影装置を扱う感覚で、高機能CTを操作!

NAVI Mode+

CT検査に必要な操作(患者登録、スキャン計画、X線照射、画像確認等)を、マルチスライスCT「Aquilion Start 」が教えてくれます。
画像確認や線量の表示などを改善し、より使いやすいGUIへ、ナビモードが機能アップしました。

ボタンひとつで、セッティング完結

1-Click Positioning

シンプルなボタン設計でCT操作に慣れていない方でも、迷いなく、高度なマルチスライスCT「Aquilion Start 」を直感的に操ることができます。

MRI Vantage Elan / Fast Edition


短時間・高精度で、診断部位の位置決めが可能

頭部、脊椎、膝関節、心臓の断面設定をアシスト。検査効率と再現性を両立させます。

結果を予測し撮り直しを防ぐ「ForeSee View」

位置決め操作時にリアルタイムに撮像断面を表示する撮像断面アシスト技術「ForeSee View」は、位置決めミスによる再撮像のリスクを大幅に低減することができ、検査の確実性を向上します。

CT Aquilion Serve


Aquilion Serve meets technology

Gantry camera

ガントリボア内にキヤノン製のカメラを2台内蔵。
カメラ映像をコンソール上に映し出し、患者さんの状態を確認する事が可能です。
またカメラ映像を基にアナトミカル認識・解析を行い、自動で撮影開始位置に患者さんをポジショニングします。
素早いポジショニングは患者さんとの接触時間も短縮可能で、感染症対策にも有効です。


Gantry touch panel

ガントリ前面に2台のタッチパネルを搭載。
グラフィカルでユーザーフレンドリーな新設計で、患者さんの情報を表示できるほか寝台移動もサポートします。
ほかに心電波形情報などの表示、呼吸練習、呼吸指示アニメーションによる検査説明なども可能です。
また、タッチパネルで撮影部位を選択し、パネル下のMoveボタンを押すだけで、撮影開始位置まで自動でポジショニングを行います。
清掃性にも優れ、清潔に保つことができます。


New console system

新たなUXデザインを取り入れ、直感的に操作できることを目指して開発されたコンソールシステム。
先進の自動化技術を搭載し、ワークフローの改善が期待できます。
操作者が代わっても再現性の高い結果が得られ、快適な検査環境を提供します。

MRI Vantage Gracian



CT・MRIにおける「AI技術」搭載活用

CT・MRIはそれぞれ撮影方法は異なるものの、いずれも複数の画像をコンピュータ上で処理することで体内の様子を立体的に捉えます。その際、AIを活用し開発された技術を用いることで撮影データから、高速でノイズの少ない診断用の高精細画像の再構成が可能になります。
これにより、診断の速さ・正確さが向上し、診療所・クリニック全体の経営効率化に繋がります。


CT


Advanced intelligent Clear-IQ Engine (AiCE)とは?

Deep learningを用いて設計した新しい画像再構成技術です。ノイズ成分と信号成分を識別する処理を用い、空間分解能を維持したままノイズを選択的に除去することが可能です。

AiCEを用いることで、CT スキャナがもっている時間分解能を最大限に引き出しながら、高いノイズ低減効果を得ることができます。低コントラスト領域においても、粒状性を維持しながら高いノイズ低減効果が得られ、低線量領域でも安定した画質向上を実現しています。

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再構成高速化

MBIRであるFIRSTの画像再構成には膨大な計算が必要でした。
しかし、AiCEではディープニューラルネットワークであるDCNNに当社独自の再構成技術である、FIRST(Forward projected model-based Iterative Reconstruction SoluTion)のモデルを含むことで、FIRSTの特徴を得つつ計算量の削減可能です。さらに、AiCEでは複数のGPUを用い再構成することで高速化しています。そのためルーチンのCT検査にも適用可能です。


ワークフロー

AiCEは検査プロトコルに組み込んでスキャン連動で再構成することで、AiCEの被ばく低減効果を見込んだ撮影条件を設定することが可能です。
具体的には、Volume EC(Volume Exposure Control)で再構成モードをAiCEに設定し、さらにAiCE強度を選択すると、強度に応じたX線の管電流が算出され、被ばく低減が可能となります。

MRI


「高画質」

MRIでは分解能を向上させるほどSNRが低下してしまいます。
AiCEの高いSNR向上効果により、従来難しかった高分解能撮像が可能になります。




3T Hippocampus Imaging


「高効率」

AiCEの高い汎用性により、圧縮センシング応用技術「Compressed SPEEDER」をはじめとした様々な高速化撮像技術と併用可能なため、大幅な撮像時間短縮を実現します。

1.5T Spine Imaging with Compressed SPEEDER


「高精度」

AiCEは高精度にノイズを除去することができ、ノイズ以外にはほとんど影響しません。
そのため解析画像の結果を安定させる効果も期待できます。

3T Diffusion Tensor Imaging


多彩な臨床アプリケーション

検査内容に応じて、各種臨床アプリケーションをご用意
※オプション



※画像再構成処理の設計段階でAI技術を用いており、本システム自体に自己学習機能は有していません。


「1秒でも早く」救急対応に適したCT・MRI

一刻の猶予も許されない急性期脳卒中などの診断においては、短時間で精度の高い検査結果が得られることが重要です。
短時間で検査ができるCTは救急時の診断の際に最適です。検査内容によっては1分とかかりません。一方、MRIは任意の角度から断層画面の作成ができ、わずかな病変の発見にもより効果的です。

CT


救急現場でのCTソリューション

治療開始までの時間を短縮しながら、的確に治療適応も判断したい、急性期脳梗塞の治療は悩みに事欠きません。
1分1秒でも早く、血管内治療の適用判断を行っていただくために、CTで短時間で患者さんの灌流状態と、その裏づけとなる精度の高い情報を提供します。

VitreaのCT 4D脳血流解析によるミスマッチ解析

VitreaのCT 4D脳血流解析ソフトの特長

 
  1. 灌流の状態をサマリーマップに表示

  2. 全脳Perfusionマップ作成
    ・Cerebral Blood Volume (CBV)
    ・Cerebral Blood Flow (CBF)
    ・Mean Transit Time (MTT)
    ・Time-to-Peak (TTP)
    ・T-max

  3. 血管の4D画像作成

  4. 各マップをすべて並行自動作成

  5. トータルで約2分※のスピード解析

  6. CT-Perfusionアルゴリズム(Bayesianアルゴリズム)で精度向上
※画像の読み込み枚数や、患者さんの状況によって変動します

VitreaのCT 4D脳血流解析アルゴリズムの特長

 
  1. Bayesianアルゴリズム

    Bayesianアルゴリズムを解析に組み込むことで、精度よく伝達関数を再現するアルゴリズムを搭載しています。
     ・ノイズに対する高いロバスト性
     ・トレーサーの遅延の影響を受けない
     ・安定した伝達関数

  2. 4D Similarity Filter

    ピクセル間のTDC類似性を利用し、空間分解能を失わないノイズ低減技術


詳細はこちら

MRI


MRIで検査する代表的な疾患は?


「建物に入らない?」CT・MRIの設置面積

設備投資費の多くを占める大型の検査機器は、独立・開業を意識した際に、早い段階で選定しておくことが大切です。
CT・MRIは、安全に使用することができる設置面積、建造物に対する耐荷重量や導入経路の確保などのコンパクトな機器選び、あらかじめ様々な角度から検討が必要です。既存施設のスペースにも搬入可能な機器では、改修工事を必要最小限に抑制し、新規投資を抑えることも可能です。


CT Aquilion Start


既存スペースに収める「エコ設計思想」

最小設置面積9.8m2

導入時の課題となる設置スペースも「Aquilion Start 」なら、コンパクトなガントリ設計により、一般撮影装置との同室設置など、既存の検査スペースを最大限に活用し、改修工事を最小限に抑えることができます。

  • 最小設置面積:9.8m2*1
  • 設置時間のダウンタイムを短縮:2日半*2で据付完了
  • 省エネ設計による消費電力削減:約39%低減*3
  • キャリブレーション時間の短縮:約80%低減*3
  • システム起動時間の短縮:約3分でスピード起動

*1 実際は施設のCT室や運営形態に合わせて最適なプランニングをいたします。
*2 エポキシレスでの工程
*3 自社比


MRI Vantage Elan / Fast Edition


Optimize Environment

Vantage史上最小設置面積を実現

架台、寝台の小型化とともに、設置方法、冷却方法、コントロールキャビネットなどをゼロから再検討。当社1.5テスラMRIではじめて、機械室のない設計を実現しました。必要面積は従来モデルに比べて約29%も削減され、低磁場MRI装置同等のスペースに設置できます。
*実際の配置は設置環境により異なります、あらかじめご了承ください。


MRI Vantage Gracian


「コンパクト」で設置をシンプルに

撮像室の最小設置面積は16m2 と、Vantage史上最小のコンパクト設計を実現。比較的狭い部屋へも設置が可能となり、工事費用やダウンタイムなど導入時にかかる初期費用を削減します。


「経営・診療報酬」から考えるCT・MRI選び

CT・MRIのような設備投資費の多くを占める大型の医療診断機器は、導入後いかにして収益につなげるかという視点から診療方針を定めることも大切です。AI技術を活用し開発された機能を搭載し、高い操作性をもつCT・MRIは素早く正確な診断をサポートし、効率的な検査体制を実現します。
これにより患者さんとのコミュニケーションの充実や、緊急時の柔軟な対応など「どのような病院でありたいか」といった提供したい医療体制の実現に貢献するだけでなく、検査件数の増加による増収にもつながります。

CT Aquilion Start


導入・経営の決め手となる、高いコストパフォーマンス

Quality Care for Managers

マルチスライスCT「Aquilion Start 」は、導入・経営の決め手となる、高いコストパフォーマンスを実現しています。

  • 既存スペースに収める「エコ設計思想」
  • CTの導入、運用をきめ細かくサポートするサービス&ファインナンス

CT装置の診療報酬

MRI Vantage Elan / Fast Edition


1. 検査数の増加

検査時間が短くなることで、一日の検査枠が増加。収益Upにもつながります。

2. 柔軟性を確保

⼀⽇の検査枠に余裕ができることで、急な検査もフレキシブルに対応可能になります。

3. リスクの軽減

撮像時間の短縮で患者さんとの時間が増え、事故などのインシデント発生を抑制します。

4. 残業の削減

検査時間の短縮で後処理や事務処理に時間を充てることができ、働き方改革に貢献します。

MRI Vantage Gracian


これまで以上の高速撮像で速さと確かさの両立を追求

圧縮センシング技術をはじめ従来の高速撮像技術に『AiCE』を併用することで、"40秒以下"の短時間で撮像可能になるなど、これまで以上の高速化を実現。日々の検査効率が向上し、検査数増加による収益向上や残業抑制による働き方改革推進など、経営に直結するベネフィットを提供します。
検査時間の短縮により一日の検査枠が大幅に増加。検査収益の向上が期待できます。

「導入から設置後も」CT・MRIのサポート

CT・MRIは大型で重量があるため、建造物への影響や消防法への対応などの懸案が想定されます。また、磁気や放射線など用いられているテクノロジーにより、さまざまな面で医療とは別の高い専門性が求められます。そのため、導入から設置後の運用まで、きめ細かいサポート体制をご用意しています。