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November 27, 2023

AIを活用した超解像画像再構成技術と自動化技術を搭載した、新たなフラッグシップCT「Aquilion ONE / INSIGHT Edition」の販売開始について

キヤノンメディカルシステムズ株式会社(本社:栃木県大田原市、代表取締役社長:瀧口 登志夫)は、当社フラッグシップCTであるエリアディテクタ―CT(以下ADCT)「Aquilion ONE(アクイリオン ワン)」と、高精細CT 「Aquilion Precision(アクイリオン プレシジョン)」で培った技術を継承、刷新し、超解像画像再構成技術とAIを活用した自動化技術※1を搭載した、新たなフラッグシップCTとなる高精細ADCT※2 Aquilion ONE / INSIGHT Edition(アクイリオン ワン / インサイト エディション)の国内販売を本日より開始します。

本製品は、従来の約8倍※3の高精細データでの画像取得を可能にした高精細CT「Aquilion Precision」と先進のAI技術によって実現した超解像画像再構成技術(以下超解像DLR※4)「PIQE(ピーク)※5」により、ADCTの高精細化とさらなる被ばく低減を両立します。また、回転速度の高速化、ガントリの剛性を強化するなどハードウェアを一新し、高い時間分解能(撮影時間の速さ)を獲得したことでADCTの臨床価値を高めます。さらに、AIを活用した自動化技術「INSTINX(インスティンクス)」により、医療機関等の連携・医療の効率化がもとめられる医療情勢において、迅速かつ簡便なプロセスで、信頼性と正確性に優れた情報の提供を目指します。

本製品の特長

高精細ADCTによる臨床価値の提供
超解像DLR「PIQE」と高剛性フレーム技術を採用したことで、最速架台回転速度0.24秒へ高速化。CTに求められる重要な要素となる「広く、細かく、速く」を高い次元で実現します。心臓や小児・乳幼児など細かな臓器の描出能や高い時間分解能(撮影時間の速さ)が求められる検査において、1回で撮影できる体軸方向の広さを活かしたボリュームスキャンの適用範囲の拡大が期待されます。
X線光学系技術として新型検出器と新型X線管を採用。新型検出器は、従来型検出器に比べ約40%の電気ノイズが低減するため、従来同等のデータを収集する際に必要な被ばく線量を低減できるためさらなる低侵襲検査が期待できます。また新型X線管は、70kV / 1400mAの低管電圧 / 高出力撮影が可能となり、個々の検査内容に応じた柔軟な条件設定や低造影剤検査に貢献します。
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Aquilion ONE / INSIGHT Edition

AIを中心とした先進自動化技術「INSTINX」による検査運用
CT検査においては高機能化に伴いより操作が複雑化しています。そこでキヤノンメディカルは効率化と一貫性を持たせワークフローを支援する新たな自動化技術「INSTINX」を開発。AI技術を活用して根本から検査運用を再設計しました。ガントリ内蔵のキヤノン製カメラを用いた映像を基に、患者さんの体位を検出し簡便に素早くポジショニングを自動で算出できます。さらに、独自の銀(Ag)のフィルターを使用し、被ばくを大幅に抑制した位置決め撮影で取得したデータから、撮影範囲を自動設定する機能や、画像表示の自動レイアウト機能を搭載。新たなUXデザインも世界中の医療施設での臨床試験に基づいて徹底的に洗練され、より直感的な操作が可能です。

高品質な検査環境の提供と高効率な施設運用への貢献
優しく洗練された安心感を与えるラウンドデザインを中心に、800mm大開口径やボアライティング機構※6、寝台左右動機構※6の範囲拡張など、低侵襲な検査をサポートする多数の機能を搭載。抗菌対応の寝台マットや操作パネルを採用し、院内感染にも配慮した製品設計も実施しています。
優れた検査環境の実現と共に、INSTINXの搭載による迅速かつ簡便な操作プロセスを実現。検査フローの短縮、院内の柔軟なリソースの割り当てへの貢献や、AIを活用した検査効率の向上でご施設の労働環境・生産性向上を目指します。

なお、本製品は先行販売世界1号機として、一般財団法人厚生会 仙台厚生病院 様で稼働を開始しております。
https://www.sendai-kousei-hospital.jp/

一般的名称 販売名 認証番号
全身用X線CT診断装置 CTスキャナ Aquilion ONE TSX-308A 305ACBZX00005000

※1 自動化技術:設計の段階でAI技術を使用しており、本システムは自己学習機能を有しておりません。
※2 高精細ADCT:ディープラーニングを用いて設計した超解像画像再構成技術を搭載したArea Detector CTです。
※3 従来比、1024Matrix画像再構成時
※4 DLR:Deep Learning Reconstruction
※5 PIQE:Precise IQ Engine
画像再構成に用いるネットワーク構築にディープラーニングを使用しており、本システムに自己学習機能は有しておりません。
※6 オプション