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June 30, 2004

PET装置（ポジトロンCT装置）の国内販売開始　～PET用フュージョンビューワーソフトも同時に販売開始～

東芝メディカルシステムズ株式会社（社長：桂田昌生　本社：栃木県大田原市）は、医療施設の診断から治療にわたるあらゆるニーズへのトータルソリューションを提供する、国内市場における画像診断システムのトップメーカーです。

当社は、精度の高い同時計数*1が可能なLSO検出器*2を搭載した、米国CTI PET Systems（以下CPS）社製PET装置（ポジトロンCT装置）「PCA-2000A」の国内販売を開始します。また、同時に、英国MIRADA SOLUTIONS （以下MIRADA）社製「Fusion7DTM」をPET用フュージョン*3ビューワーソフトとして当社の核医学データ処理装置「GMS-7700A」に搭載し国内販売を開始します。

全身用PET検査で得られる画像は腫瘍などに集積する放射性薬剤の様子を画像化する機能画像であるため、診断の効率化を図るために形態画像との重ね合わせが診療現場では求められています。「Fusion7D」はCT、MRI、ならびにガンマカメラのSPECT画像などとも重ね合わせができ、且つ非線形な重ね合わせ*4が可能なため、既にこれらの装置を使用している施設では、PET装置とこのソフトを搭載した核医学データ処理システム「GMS-7700A」とを導入することで診断の効率化と患者サービスの向上を図れます。

当社は核医学システム分野で国内シェアトップを堅持しておりますが、お客様のニーズに対応して、PET装置ならびにフュージョン技術においてそれぞれ世界でトップクラスの製品をお客様に提供することにより、核医学装置における豊富な経験とサービス人員を活かし、PETシステム分野においても日本の医療の発展に寄与していきます。

PET装置

（医療用具承認番号：21600BZY00168000）

核医学データ処理装置（Fusion7D搭載）

（医療用具承認番号：21500BZZ00563000）

製品の特長

PCA-2000A

(1) LSO検出器*1を搭載することで、高画質、高効率を両立したPET装置。現在製品化されているPET装置の中で、最も短いDecay Time（発光減衰時間）（40ナノ秒）を有し、画質を劣化させる一番の要因である偶発同時計数*2を極力抑えることができる。

(2) 定量性の高い二次元収集とスループットの高い三次元収集を検査目的にあわせて選択することができる。

Fusion7D

(1) CT、MRI、PET、SPECTのフュージョン表示用に開発されたソフトウェア。

(2) 非線型自動位置合わせ*3機能。

(3) 非線形位置合わせは通常のアルゴリズムでは数時間を要するが、MIRADA社が独自に開発した手法では１分以下ときわめて短時間で処理が可能。

(4) （この非線形位置合わせ機能により）首の傾きによる違い、呼吸による肝臓・横隔膜などの違いなどかたちの異なる画像を合わせすることができる画期的なフュージョン**4ソフトウェアとして、世界で高い評価を得ている。

CTI PET Systems社概要

CTI MIRADA社概要

※「Fusion7D」は英国MIRADA SOLUTIONS社の商標です。