February 10, 2023
キヤノンメディカルシステムズ株式会社(本社:栃木県大田原市、代表取締役社長:瀧口 登志夫)は、デジタルラジオグラフィCXDIの新モデルCXDI-Elite(シーエックスディーアイ エリート)※1のうち、CXDI-720C Wirelessを回診用X線撮影装置 Mobirex i9と組み合わせて2月10日に発売します。
CXDI-Eliteは、CXDIシリーズのハイエンドモデルです。X線イメージセンサの性能を従来モデル※2より向上すると共に、X線高電圧装置に組合せる自動露出制御(AEC)用検出器(複数採光野型)に相当する機能を内蔵させた、Built-in AEC Assistance機能( ビルト イン エーイーシー アシスタンス)※3を有しています。本機能により、撮影シーン、撮影部位などを選ばず適切な撮影時間でX線撮影を行うことができます。 |
左側の写真の5つの矩形が、自動露出制御用に画素値を読み出す領域(採光野)です。
[新製品の主な特長]
1.シンチレータの性能を向上
従来モデル※2のシンチレータで使用しているCsI(ヨウ化セシウム)の結晶構造を改良することにより、X線イメージセンサの画質とX線量を左右するDQE※4、MTF※5双方の特性を上げ、画質性能の向上を実現しました。
2.新開発Built-in AEC Assistance(以下、BiAA)機能(オプション )
X線イメージセンサは、採光野に相当する領域内のX線検出素子から、撮影中にリアルタイムに画素値を検出する機能を有します。BiAA制御ソフトウエアをCXDI のコントロールソフトウエアに追加することで、検知された画素値に応じて、適切な照射時間でのX線撮影をアシストするAEC検出器として機能します。
具体的には、撮影プロトコル毎に設定されている基準画素値と、撮影手技に応じて任意に選択された採光野画素値を撮影中にリアルタイムに比較し、Mobirex i9に無線または有線※6で画素値到達信号を自動で通知します。
従来の回診用X線撮影では、撮影時間は手動で設定していましたが、BiAAによって、被写体に応じた適切な撮影時間でのX線撮影を、安定的に行うことが可能です。
3.軽量化と堅牢性を追求、操作性の良いデザイン
本体内部のフレームにはマグネシウム合金、表裏のカバーにはCFRP※7を採用。落下や曲げ荷重に対する堅牢性を維持しながら、本体質量約2.3kg(バッテリー込み)の軽量化を実現しています。本体裏面に、指をかける凹み(最深 約9㎜)を設け、指が楽にかかる持ちやすいデザインです。また、角や側面のラウンド形状により、平置き時からの持ち上げや患者さんとベッドの間への挿入がスムーズに行えます。 |
軽量で持ち運びやすいデザイン |
一般的名称 | 販売名 | 認証番号 | 製造販売業者 |
X線平面検出器出力読取式デジタルラジオグラフ | デジタルラジオグラフィ CXDI-Elite | 304ABBZX00003000 | キヤノン株式会社 |
一般的名称 | 販売名 | 認証番号 | 製造販売業者 |
移動型デジタル式汎用X線診断装置 | 回診用X線撮影装置 Mobirex i9 | 303ABBZX00018000 | 株式会社島津製作所 |