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April 7, 2014

安全で安心な線量マネージメントを提供する技術、今後は「DoseRite」で展開

東芝メディカルシステムズ株式会社(本社:栃木県大田原市 社長:綱川 智)は、「患者さんや医療スタッフの被ばくや負担を最少にすること、そして診断や治療のため最良の画像を提供し続ける」ために、「Minimize. Visualize.」(ミニマイズ ビジュアライズ)を医療被ばく低減のスローガンに掲げ、様々な技術を開発しています。

X線を用いる画像診断システムにはX線循環器撮影システム、X線テレビやCTなど様々なシステムがあります。このたびX線循環器撮影システムにおける被ばく低減のための低線量撮影技術や線量管理技術の総称を「DoseRite™(ドーズライト)」として展開します。4月11日パシフィコ横浜で開催される国際医用画像総合展 ITEM2014 にて様々な技術をご紹介します。DoseRiteには「患者さんに最善の医療を尽くし、医療従事者の安全を置き去りにせず、管理者へ安心を提供する」とのX線循環器撮影システムに関わる全ての方たちへの想いがこめられています。 X線循環器診断システムにおいては、X線を照射しながらの手技となるため、積極的にX線量を低減することが求められています。
そのため当社は様々なアプローチにより積極的にX線量を低減する技術を開発してまいりました。画像処理コンセプト「PureBrain™」では、画像中の量子ノイズを大幅に低減し残像の少ない高画質の透視像をリアルタイムに提供することを可能とするため、比較的線量の高い撮影の頻度低減に貢献します。「スポット透視機能」(注1)は関心領域にのみX線を照射できるので、積極的な低線量透視を実現します。さらに「Dose Tracking System(DTS)」は、術中に患者入射皮膚線量分布をカラーマップでリアルタイムに可視化することで放射線皮膚障害のリスクを管理できます。
今後、X線循環器撮影システムに関わる患者さん、医療スタッフ、施設管理者などすべての方々に安全で安心な線量マネージメントを提案する技術を「DoseRite SpotFluoro」「DoseRite DTS」のように表記してまいります。 これからも被ばく低減を実現させるため技術の開発を進め、すべての人にやさしい医療システムを提供してまいります。

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(注1)「スポット透視機能」:透視におけるX線照射面積を減らすことにより最大で被験者照射線量を約90%、術者線量の約70%削減を可能とする機能。

【東芝メディカルシステムズについて】
東芝メディカルシステムズ株式会社は、疾病のスクリーニング、早期発見のための検査システム、画像診断システムをはじめ、治療や治療後のフォローアップまで、あらゆるニーズへのトータルソリューションを世界130カ国以上に提供しています。
当社の経営スローガンである「Made for Life™」(患者さんのために、あなたのために、そしてともに歩むために)を通じ、かけがえのない命とお客様の成長・成功に役立つよう、一層の活動を進めてまいります。
東芝メディカルシステムズ株式会社 ホームページ:http://www.toshiba-medical.co.jp/

【地球環境への取り組み】
東芝グループの一員である当社は、「地球内企業」としてより良い地球環境の実現のため、開発、調達、製造、販売、サービス、廃棄段階まで一貫して環境への影響に配慮した医療機器・システムを提供しています。地球温暖化防止をはじめとし、医療放射線被ばくの低減、資源有効活用、化学物質の管理など推進し、地球との共生や豊かな価値の創造のために環境保全に取り組みます。
東芝メディカルシステムズ株式会社 環境活動:http://www.toshiba-medical.co.jp/tmd/company/env/
株式会社東芝 環境活動:http://www.toshiba.co.jp/env/jp/index_j.htm