UTE

UTE

非常に短いTEでの撮像が可能になることにより、描出困難であった極めて短いT2*値の観測が可能です。さらに、TRごとにk-space中心からデータ収集することにより、動きの影響を受けにくいという特長があります。また、TEが非常に短いため血流など流れの特性に優れています。
フレキシブルなパラメータ変更のRadial 収集によってTE の短い組織が画像化できるため新たな臨床領域の可能性を広げます。

アプリケーション特長

原理

UTEはRF励起パルスの直後からデータ収集を開始し、k-space中心から放射状にデータ収集を行います。そのため、非常に短いTEで撮像を行うことができます (最短TE=0.096ms/96μs)。
位相分散前の信号収集により金属や動きの影響を受けにくいです。

 

広範囲の血管撮像

合計3分の検査時間で金属アーチファクトに強い広範囲撮像が可能です。

 

肺野の検査が可能

肺野組織は、ほかの臓器と比較して空気が支配的であるため、T2/T2*が極端に短く、通常のMR画像では描出が困難です。しかし、UTEはTEが1ms以下の撮像であるため肺野の描出が可能となり、MRIで肺野の検査を可能にします。

 

UTE T2*mapping

UTEにより極めて短いT2*値の組織の信号を細かく得ることができ、精度の高いT2*mappingを得ることができます。

 

靭帯・腱の描出が可能

UTEによる短いTEでの撮像により描出困難であった極めて短いT2*値の組織である靭帯や腱を直接画像化することが可能です。