インフルエンザの予防

Q: インフルエンザにかからない、うつさないためにはどうすればいいの?

最良の方法は、予防のためのワクチンの接種を受けることです。特に子供や高齢者、慢性疾患のある人は、早めにワクチン接種を受けて下さい。接種を受けてから抗体ができて効果が表れるまでは2~3週間かかるので、流行が予想される前の11月中には受けておきましょう。

また、ワクチンはそのシーズンに流行が予想されるウイルスに合わせて製造されるので、接種は毎年受けることをおすすめします。ただし、ワクチンを接種すれば、必ずインフルエンザにかからないわけではありません。発症しにくくなるレベルの効果と思っておいてください。ある統計では、成人の一回接種で約50%有効ともいわれています。

ワクチン接種の回数は、年齢によって決まります。12歳以下は免疫がつきにくいので2回、13歳以上は1回が一般的です。有効期間はほぼ半年と言われています。

インフルエンザの主な感染経路は、飛沫感染です。空気感染、接触感染も考えられます。インフルエザに罹患した場合には、マスクを着用し、飛沫感染の拡大防止に努めるとともに、十分な栄養と睡眠を取りましょう。

Q: インフルエンザはどんな検査で調べることができるの?

インフルエンザの検査方法は、現在、迅速診断法が普及しています。綿棒で鼻やのどの奥をぬぐったり、鼻をかんだりして検体を採取し、それにウイルスに対する抗体を反応させて診断します。発症直後はウイルスの数が少ないことから正確な判断ができないこともあり、症状から診断したり、後日、再検査を行ったりすることもあります。

Q: インフルエンザにかかってしまったらどうすればいいの?

かかったかなと思ったら、重症化する前にできるだけ早く医療機関に行き、検査、そして医師の指示に従ってください。現在のインフルエンザの主な治療方法は、抗インフルエンザウイルス薬の使用です。この薬によりウイルスの増殖を抑え、かつ、その量を減らすことができます。なお、抗生物質はインフルエンザには効きません。

従来から行われている対症療法も大切です。体を温かくして安静を保つことは、免疫力を高めることに繋がります。水分とミネラルは十分に補給してください。スポーツドリンクはお勧めです。もちろん外出は厳禁です。

同居している家族がインフルエンザにかかった際にも注意が必要です。まずは感染拡大を防ぐために、前記の自己防衛策を励行すること。また、インフルエンザウイルスは低温・乾燥に強いと考えられていますので、部屋内は暖かくし、加湿もするといいでしょう。さらに、妊婦、慢性病(糖尿病、喘息、心臓病等)を患わっている人、子供や高齢者など免疫力の弱い人は、重症化することが多いので病人に接することをできるだけ控えてください。

学校や職場への復帰についても、慎重を期してください。学校保健安全法では、「インフルエンザ発症後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」出席を停止することを定めています。つまり、学校へ復帰するまでには1週間程度の安静が必要なわけです。個人差はありますが、職場への復帰もこれと同じように考えた方がいいでしょう。
※以下に関しましては医療従事者のみ閲覧可能となっております。
  迅速検査ソリューション
  インフルエンザウイルスキットRapiim™ Flu-AB 
  インフルエンザウイルスキットRapiim™ Flu-AB Q&A