Q: CTとMRIはどう違うの?

CTとMRIは装置の概観が似ています。ですが、中身は全然異なるものです。
CTはX線を使用して撮影しますがMRIは大きな磁石による“ 強い磁場”とFMラジオに使われているような“電波”を使って画像を得ます。そのため、MRIは放射線による被ばくがなく、小児や健常な方も安心して検査を受けることができます。
しかし、MRIに比べてCTは検査時間が短いメリットがあります。そしてMRIは強い磁場を使っているため、CTには見られないMRIならではの制限や注意事項があります。

Q: CTとMRIはどう違うの?

CTとMRIにはそれぞれのメリット・デメリットがあるのです。※MRIのページにも比較がありますのでそちらも参考願います。
  媒体 特徴 部位
CT X線 ◎ 検査時間が短い
◎ 空間分解能が高い
◎ MRIよりCTのほうが静音

× 被ばく
・頭部
・胸部
・腹部
・骨
MRI 磁気 ◎ 被ばく無し
◎ 組織コントラストが高い

× 検査時間が長い
× ペースメーカー装着不可
・頭部
・腹部
・神経
・脊髄

CTのさらなる進化

CTは日々進化し続けております。

1945年  CTの基礎となった技術を日本で開発。
1967年  英国でCT装置が誕生。
1975年  国産CT誕生。当時は連続撮影が出来ず、1断面ずつ撮影するものだったため、時間を要する。
1986年  当社がヘリカル撮影の特許を取得。連続撮影が可能となり撮影時間は短縮される。
1998年  1度に複数断面撮影可能なマルチスライスCTが誕生。撮影時間短縮だけでなく、画質も向上。
2007年  16cmの範囲を一度にカバーする320列CTが誕生。頭部や心臓は寝台を動かさずに部位全体をカバー。
 320列CTが誕生したことで、頭部と心臓は撮影時間はわずか0.275秒という驚異的な短縮となる。
2017年  さらに細かく見える高精細CTが誕生。高精細CTの登場で、より鮮明に見えるようになる。
2018年  Deep Learning技術を用いて設計された再構成技術搭載のCT誕生。産業界全体で現在注目されているAI技術がCTにも展開される時代となる。
※以下に関しましては医療従事者のみ閲覧可能となっております。
  320列CT
  https://jp.medical.canon/products/computed-tomography/area_detector_ct

  高精細CT
  https://global.canon/ja/technology/interview/ct/index.html

  https://www.medical.canon/jp/precision/index.html

  Deep Learning
  https://jp.medical.canon/products/computed-tomography#undefined