ブラックベリーQNXリアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)
バージョン 6.5 SP1以前の脆弱性に対する対応について

当社装置に対する ブラックベリーQNX(リアルタイムオペレーティングシステム)のバージョン 6.5 SP1以前の脆弱性への影響につきまして下記のとおりご説明します。

-記-


1. ブラックベリーQNX(リアルタイムオペレーティングシステム)のバージョン 6.5 SP1以前の脆弱性問題とは
米国国土安全保障省サイバーセキュリティ・インフラストラクチャーセキュリティ庁(CISA)から、2021年8月18日(水)未明(米国時間では8月17日(火))にブラックベリーQNX(リアルタイムオペレーティングシステム)のバージョン 6.5 SP1以前の脆弱性に関する情報が公表されました。
当該OSの使用範囲には、医療分野も含まれており、この脆弱性が悪用されると、システムの可用性の支障、データ窃取、データ流出、機器の制御の乗っ取り等の被害が発生するおそれがあるため、内閣官房内閣サイバーセキュリティセンターより、2021年8月18日に注意喚起が発出されました。


2. ブラックベリーQNX バージョン 6.5 SP1以前の脆弱性問題のリスク評価結果
共通脆弱性評価システムCVSS(Common Vulnerability Scoring System)の評価結果は、9.8の危険レベルとなっており、機密性・完全性・可用性への影響度も「高」の評価となっています。


3.当社装置への影響
ブラックベリー QNX バージョン 6.5 SP1 以前のリアルタイムオペレーティングシステムを使用している装置は、以下の通りです。


(1)X線CT装置
システム 形式
Aquilion ONE TSX-301A
TSX-301C/1,2,3,4,5
Aquilion TSX-301B
Aquilion PRIME TSX-302A
TSX-303A/1,2,3,4,5,6,7,8,9,K
Aquilion CX TSX-101A/H,I,J,K,N
Aquilion CXL TSX-101A/Q,S,T


(2)核医学診断装置
システム 形式
E.CAM ECAM
Symbia E SYMBIAE


(3)MRI装置
システム 形式
Vantage AGV/XGV/ZGV MRT-2003
Vantage ATLAS-X/Z MRT-2003
Vantage Titan MRT-2004
Vantage Titan MRT-1510
Vantage Orian MRT-1550
Vantage Elan MRT-2020
Vantage Gracian MRT-2020
Vantage Titan 3T MRT-3010
Vantage Galan 3T MRT-3020
Vantage Centurian MRT-3020


4. ブラックベリーQNX(リアルタイムオペレーティングシステム)のバージョン 6.5 SP1以前の脆弱性問題への当社対応
3項記載のいずれの装置においても、当該オペレーティングシステムは装置の内部ユニットでの使用に限られており、外部ネットワークには直接接続しておりません。 よって、当社のシステムにおいて脆弱性はないことを確認しております
対象装置など、本件に関するお客様からのお問合せは、最寄りの支社・支店・営業所にて承ります。各地の支社・支店・営業所の連絡先は「国内ネットワーク(地域別)」よりご確認ください。 (https://jp.medical.canon/about/japan

以上