ガントリ回転速度は0.35秒、64列から80列への検出器多列化により1回転で40mm幅を0.5mmスライスで高分解能撮影します。寝台移動速度は160mm/secを実現。精密検査なら5秒以内、広範囲撮影でも10秒以内で完了。高速撮影と高精細撮影が両立できます。
CTの高速化は、検出器の多列化や回転の高速化だけでは達成できません。Aquilion PRIMEは、検出器が捕らえるデータのサンプリング精度を従来の約1.5倍に向上させ、秒間2,572Viewを実現。高いサンプリングレートにより、0.35秒のヘリカルスキャンでも全身領域で、部位を問わず高い時間分解能を実現しています。
高画質の維持に必要なのは、緻密な画像再構成です。そのため、Aquilion ONE™で開発されたV-TCOT再構成アルゴリズムを採用。寝台スピードを速めて撮影した場合でもアーチファクトが極めて少なく、画像中心部から辺縁部まで明瞭な画像が得られます。
臨床での使用に耐える高画質・検査スピードと、被ばく低減を両立させること。あらゆる検査で、術者が意識しなくても線量低減が図られること。それがAIDR 3Dのコンセプト。そのAIDR 3Dが更に進化した、AIDR 3D Enhancedを新たに標準搭載。検査に関わるすべての人に、優しい診断環境を提供しています。
被ばく低減技術「AIDR 3D」
いかに優れた画像であっても、再構成に時間がかかっては実臨床では使えません。再構成ファームの最適化設計とマルチタスク化した最新の再構成エンジンにより、AIDR 3Dを使用しても、その再構成時間は通常の再構成と変わりません。
SEMARは、1回のスキャンで得られたデータに対して、Forward projectionとBack projection を適用することで、金属から発生するアーチファクト成分のみを効果的に除去できます。整形領域のみならず、全身での金属アーチファクト低減効果が得られるためさまざまな検査で使用することが可能です。
ポジショニングから、スキャン、画像アウトプットまでの時間をトータルに短縮する、当社独自の「Aqulaコンセプト」がさらに進化。新たに開発されたInstaViewが、スキャン直後に、再構成を待たず画像を表示し、再構成の完了を待つことなく事前に画像を確認することが可能。医師、術者、患者さん、すべての方をお待たせしない快適な検査を実現します。
検出器、光学系統など、ガントリ内のあらゆる構造を一から見直し再設計。ガントリ全体をコンパクトにしつつ、780mmの大口径を実現しました。患者さんの状態が制約となっていた撮影が容易に行え、狭い場所が苦手な方や小さなお子さまも、よりリラックスした状態で検査を受けていただけます。通常撮影ができる患者さんに対してもより楽な体位で検査が受けられるほか、救急時など一刻を争う患者さんのポジショニングがより容易に行えます。
寝台は左右それぞれに42mm、合計84mmスライドさせることができます。心臓検査時に素早く心臓をFOV中心に合わせたり、救急検査時など体を動かせない場合もポジショニングが容易になります。
類似したスペックの従来機を並べるまでもなく、明らかに違いを感じられるほどガントリの高さも横幅も小さくなっています。診察室に入った瞬間も威圧感を与えない、ダウンサイジング設計です。
Aquilion™ PRIMEは、リプレースの場合でもCT検査室を拡張することなく設置できることを目指し開発されました。更にSatellite Navi化により操作室も省スペースを実現。 大口径vsコンパクト、高性能化vs狭小化という相反する命題を、高次元で両立させています。
※14.8m²は最小設置面積のケースであり、実際は施設のCT室や運用形態に合わせて最適なプランニングをいたします。
1回転のスキャンで160スライス分の画像を再構成する最新技術を搭載しました。Aquilion™ ONE用として開発されたconeXact™再構成アルゴリズムにより、通常再構成されるスライスの間にもスライスを作成することで、1回転のコンベンショナルスキャン時でも、ディテクタ列数の2倍のスライスを再構成可能となりました。3D/MPR画像作成時に、さらに鮮明な、滑らかな画像を描出できます。
造影前/後のヘリカル軌道を一致させる、軌道同期ヘリカルスキャンが可能。これによってサブトラクションの精度が大幅に向上し、骨や石灰化、クリップなどを高精度で除去した正確な血管造影画像を提供します。
高電圧/低電圧の2つの異なる管電圧を使用し、1対のデータセットを収集。両者のコントラスト変化などをもとに、組織性状が識別できる画像を生成する、デュアルエネルギー・ヘリカルスキャンシステムです。
従来、異なるヘリカルピッチのスキャンを組み合わせるときには、一旦天板を停止させる必要がありましたが、バリアブルピッチヘリカルスキャンシステムにより、スキャン中に低ヘリカルピッチから高ヘリカルピッチへと変化させることができます。例えば、冠動脈心電同期撮影と腹部撮影を組み合わせることにより、冠動脈疾患、肺動静脈疾患、大動脈疾患等の診断に必要な検査を一回のスキャンで行えます。
高ヘリカルピッチで天板を移動させながら、任意の心位相でX線曝射をスイッチングするので、モジュレーションに比べ被ばく量を大幅に低減します。また、ステップ&シュート法に見られる境界領域での画像の乱れもありません。冠動脈狭窄部位の評価だけでなく、狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患が疑われる場合に、より低侵襲に血管壁の観察ができます。
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