Q:血管撮影装置の種類とは?

血管撮影装置は大きく分けて、シングルプレーンシステム(以下、SP)とバイプレーンシステム(以下、BP)があります。SPは1方向からX線が照射され、Cアームを様々な角度に振って血管を観察していきます。BPは正面と側面のアームを用いて1度に2方向から同時に観察をすることができるため、複雑な手技を早く終えることに加え、造影剤の使用量を減らすことができます。

Q:血管撮影装置の特長とは?

血管撮影装置の特長はCアームです。5つの軸を回転させることで柔軟な動作やポジショニングが可能になり、患者さんをできるだけ動かさずに観察したい角度に合わせられることで、安全に検査をおこなえます。また、Cアームを回転させながら撮影をおこなうことで、CT画像のような立体的な3次元の画像を収集することも可能です。

Cアームの角度による血管の見え方

血管を観察する際、Cアームを様々な方向に動かすのは、観察する角度によって血管形状の見え方が違うためです。下図のように、左の画像だけは一見狭窄していないようにも見えますが、右図のように違う角度から観察した画像では狭窄を起こしていることが分かります。このように血管撮影装置では、様々な角度からX線を照射することで、血管の形状を詳細に観察することができます。