Q:血管内治療とは(IVR)?

血管内治療(Interventional Radiology:IVRとは、カテーテルと呼ばれる細い管を血管に挿入し、血管の内側から治療する方法です。カテーテルを使用して手技をおこなうため「カテーテル治療」とも言われ、主に太腿の付け根もしくは腕の動脈などから挿入します。そのため、体を切開せずに低侵襲な治療がおこなえ、身体的負担を軽減できることが大きなメリットです。

血管内治療(IVR)の治療対象とFPDサイズ

血管内治療(IVR)の対象部位は心臓や頭部(脳)、足、腹部など多岐に渡ります。治療対象部位によって使いやすいFPDサイズが異なるため、対象部位に適したサイズをご用意しています。心臓を治療する際にはCアームの角度付けを行いやすい小さなFPD(20×20㎝)、腹部には広範囲を観察することができる大きなFPD(30×40㎝)など、それぞれに適したFPDサイズを選択することができます。

Q:血管内治療(IVR)のメリットとは?

血管内治療(IVR)は体を大きく切開せずに低侵襲な治療がおこなえるため、数日で退院できることが大きなメリットです。しかし、血管内治療(IVR)をおこなう際には、造影剤の使用や放射線被ばくといったデメリットもあります。
目に見えない患者さんの被ばくを可視化するシステムを使用することで、患者さんの3DモデルにX線が照射されている場所と被ばく量をリアルタイムにカラー表示することができ、医師は照射部位を意識しながら治療をおこなうことができます。