イギリス国際大会で日本人最高位の19位!
障がい者ゴルフ 小山田 雅人プロ2025年上期シーズン活動報告

キヤノンメディカルシステムズでは、2015年から障がい者ゴルフで世界と闘う栃木県出身の小山田 雅人プロをサポートしています。
2025年上期シーズンの活動報告をご紹介します。

自ら課題を見つけ、自ら道を切り拓く

4月から本格的にシーズンが始まり、「第二回グリコパラゴルフ選手権」に出場しました。自身の打ち方にも悩みを抱えていた時期でもあり5位という結果でした。大会後に自らのフォーム、特に義手である右手と左手の使い方にフォーカスを当てて振り返ったところ、左手の人差し指が右手の義手に干渉してうまく使えていないのではないか、と気がつきます。
小山田プロはプロテストに合格した初めての障がい者プロゴルファーとして、道なき道を切り拓いてきました。常に自分自身で課題を見つけ、解決策を考えだしてきたのです。この姿勢が、5月の「The G4D Open」への挑戦にもつながりました。

国際大会「The G4D Open」で総合19位!

5月15日~17日にイギリス ウォーバーンゴルフクラブにて行われたR&A(英国ゴルフ協会)主催の障がい者ゴルフ国際大会「The G4D Open」に今年も日本代表として出場しました。4月の大会での気づきを活かし、小山田プロは昨年から順位を上げて総合19位(日本人最高位)という成績を収めました。
The G4D Openが行われたイギリスでは、パラゴルフが非常に盛んです。開催場所のウォーバーンゴルフクラブもプロのトーナメントが行われる名門コースで、施設の充実度や規模も日本と大きく異なります。
「例えば、練習場も十分なスペースがあり、ボールの数に制限なく練習ができる環境が整っていますし、メディア専用のバスがチャーターされているなど周りの盛り上がりも違います。ギャラリーも多く、ゴルフ場のいろいろな場所から観客が“ナイスショット!”と声援を送ってくれます。私はギャラリーがいると自分を冷静に抑えてプレーができるタイプなので多くのギャラリーの前でゴルフができるのはありがたいですね。」

海外遠征の際、マンションを借りて選手と共同生活をした選手仲間たちと。

大会づくしのシーズン初頭、いばとちTCP選手権でも健闘!

帰国後は大会運営も務める「第二回ONE STEP障害者ゴルフ大会in琵琶湖」で優勝し、小山田プロを見てゴルフを始めたという選手と会話を交わす場面もあったそうです。
6月17日には、小山田プロの地元でもあり、キヤノンメディカルシステムズの本社がある栃木県でも「いばとちTCP選手権」に出場。キヤノンメディカルシステムズの社員が取材に赴き、健常者のプロ選手と共に競い合う姿を間近で目にすることができました。小山田プロが選手仲間からイギリス遠征について質問を受ける場面もあり、障がい者ゴルフへの関心の高まりが感じられます。
4月からスタートしたゴルフシーズンですが、小山田プロは6月末までのあいだに8回もの大会に出場しています。いばとち選手権の試合後も、すぐに次の大会のために自身の運転で千葉県へ遠征するなど大忙しのようすでした。今後も、今シーズンのご活躍に期待しています! 私たちキヤノンメディカルシステムズは小山田プロの夢の実現のために、小山田プロをサポートする医療従事者のために、不可能を「可能」にする医療の提供を続けていきます。

6/17 いばとちティーチングプロゴルフ選手権大会にて
6/17 いばとちティーチングプロゴルフ選手権大会にて

大会出場結果

開催日程 大会名 開催場所 結果
4月2~3日 第2回グリコパラゴルフ選手権 よみうりCC / 兵庫 5位
5月15~17日 The G4D Open Woburn Golf Club(ロンドン近郊) 19位
5月27日 ONE STEP障害者ゴルフ大会IN琵琶湖 大津CC / 滋賀 優勝
6月7日 第31回栃木県プロゴルフ選手権* 栃木県民ゴルフ場 / 栃木 34位
6月9~10日 第2回中部障害者オープン選手権 日本ラインCC / 岐阜 5位
6月13日 TCP選手権 一次予選* 栃木県 芳賀 予選通過
6月17日 いばとちTCP選手権* サンヒルズCC EASTコース / 栃木 68位
6月18日 日本障害者マッチプレー選手権 一回戦 千葉 惜敗
*は障がい者選手のみではないプロゴルフ大会


ご活躍の様子はSNSや日本障害者ゴルフ協会のホームページでもご覧いただけます。
Japan Disabled Golf Association トップページ - NPO法人 日本障害者ゴルフ協会

プロフィール

小山田 雅人(こやまだ まさと)氏

1967年生まれ栃木県出身。2歳の時に事故で右前腕を失いながらも、小学生の時から野球に打ち込み、ピッチャーとして活躍。中学生時に「自分との戦い」ができるゴルフに出会い、没頭する。世界障害がい者ゴルフ選手権をはじめとする数々の大会で優勝するなど、国内外で活躍。2014年にPGAのティーチングプロ資格を取得。