平素は格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。
さて、今年に入り文部科学大臣表彰における「科学技術賞」(「大視野CT検出器用データ読み出し方法の開発」)、市村産業賞における「功績賞」(「被ばくを低減し心臓を高画質で画像化するCT装置」)、全国発明表彰の「発明賞」(「息止め無しの多断面リアルタイム心臓撮像を可能とするMRI装置の発明」)など立て続けに受賞いたしました。
また、慶應義塾大学医学部陣崎教授との産学連携により開発した全身用マルチポジションCT「Aquilion Rise」を4月に販売開始しました。これは従来の臥位によるCT検査はもちろんのこと立位・座位での検査も可能とした、先進的な装置です。これまでの臥位撮影では分からなかった病変が早期に発見できる可能性があり患者さんの健康寿命延伸に繋がることが期待されます。また検査の幅が広がるだけでなく、効率的なワークフローの実現により1検査あたりの時間短縮が期待され、病院経営にも貢献します。
X線CT装置が日本国内で臨床稼働を開始してから今年で50年を迎えます。その間、当社は患者さんの負担軽減と精度の高い診断に寄与する技術開発に長年取り組んできました。そのような記念すべき年にこのような受賞及び新製品発表ができたことを大変喜ばしく思うと同時に、ご指導いただいた医療関係者の皆様にあらためて感謝申し上げます。 当社は、医療現場の最前線のニーズを適切かつ的確に捉え、医療全体さらに患者さんに貢献するという“Made for Life”の理念に基づいた活動を引き続き行ってまいります。