社会文化支援活動

キヤノングループポリシー
キヤノンは、「キヤノングループCSR活動方針」を制定し、その活動領域を「芸術・学術・スポーツ支援」「人道支援・災害支援」「豊かな暮らしと地球環境の両立」と定めています。この方針に基づき、キヤノンの強みである「高い技術力」「グローバルな事業展開」「多様な専門性を持つ人財」を活かし、グループ全体で社会文化支援活動に取り組んでいます。

人道支援と災害救援

令和6年能登半島地震・豪雨災害への支援
令和6年1月1日に石川県能登地方を襲った地震、および同年9月に能登半島で発生した豪雨災害に対し、キヤノングループは、被災地支援のため、日本赤十字社を通じて下記のとおり義援金を拠出いたしました。
  • 令和6年能登半島地震への義援金総額:3,000万円
  • 令和6年能登半島豪雨災害への義援金総額:1,000万円

タブレット型超音波診断装置が被災地の避難所で1,000人以上のスクリーニングに使用されました。
キヤノンメディカルシステムズは、被災地支援の一環として、日本臨床検査技師会(JAMT)に対し、タブレット型超音波診断装置5台を貸与しました。

これは、被災地の避難所における深部静脈血栓症(DVT)検査の需要増加を見越したJAMTからの要請を受け、当社の超音波営業部を中心に迅速な手配を行ったものです。 貸与された装置は、1月中旬から3月下旬にかけて、奥能登地区(輪島市、珠洲市、能登町)の避難所で計1,123人のDVT検査に使用されました。その結果、DVTの発症率は8.5%と例年より高く、地域によっては17%近くに達するケースも確認されました。この取り組みは、DVTの早期発見に大いに貢献し、JAMTより感謝の言葉を頂きました。

当社のタブレット型超音波診断装置
ハリケーン救援活動と食糧配給
キヤノンメディカルシステムズUSAでは、ハリケーン・ヘレンおよびハリケーン・ミルトンによる被災地支援の一環として、アメリカ赤十字社への寄付を行いました。また、オレンジ郡の「セカンドハーベスト・フードバンク」にて、ボランティア活動も実施しました。ボランティアは、野菜の収穫や配達用の食料の箱詰め作業などに協力しました。
セカンドハーベスト・フードバンクは、すべての人が尊厳を持って栄養価の高い食料に公平かつ継続的にアクセスできる社会の実現を目指し、地域の健康を支えるオレンジ郡の非営利団体です。
キヤノンメディカルシステムズUSAは、礼拝所、学校、放課後プログラム、大学、高齢者センター、シェルター、炊き出し場、仮設住宅など、300以上のパートナー団体と連携し、毎月平均44万2,154人に食料を届けています。2024年度には、合計で3,570ポンド(約1,540kg)を超える食料を配布しました。
これらの取り組みは、特に子ども、働く家庭、大学生、高齢者など、支援を必要とする人々への支援に重点を置いています。

地域貢献活動、インフラ投資等

シュレーヌ市からの表彰
キヤノンメディカルシステムズフランスは、地域社会のため、そして地域社会と共に取り組んできた活動が評価され、シュレーヌ市より「地域優秀賞(RSEトロフィー)」を授与されました。

左から三番目:フランソワ・ヴォルムス、キヤノンメディカルフランスのCEO
チャリティ活動
2024年、キヤノンメディカルシステムズANZは、従業員が推薦した慈善団体それぞれに対して100ドルの寄付を行いました。さらに、チームメンバーはさまざまな募金イベントやチャレンジに参加し、追加の資金を集めました。
支援対象となった団体は以下です。

・スターライト・チルドレンズ財団
・キャンティーンズ 50km ウルトラトレイル UBTM 2024
・ドレス・フォー・サクセス
・チルドレンズ・キャンサー・インスティテュート
・ダンス・チャレンジ・フォー・シック・キッズ
・ロイヤル・フライング・ドクター・サービス
・プロジェクト・ポニーテール(キャンサー・カウンシルの取り組み)
・ザフラ財団
・白血病財団
・モーベンバー
・MSオーストラリア
・RSPCA(動物虐待防止協会)


これらの活動を通じて、健康、福祉、そして地域社会への支援に対するチームの継続的な貢献とコミットメントを示しました。

地域貢献活動
キヤノンメディカルリサーチヨーロッパは、地域社会への貢献の一環としてオフィス周辺でゴミ拾いイベントを開催し、従業員のグループ活動への参加を奨励しています。

また、同社では地域社会への支援活動の一環として、食料パッケージの配布や金融教育を行う慈善団体「エディンバラ・フード・プロジェクト」と良好な関係を築いています。同団体は2024年のチャリティパートナーにも選ばれました。従業員はグループで団体の本部を訪れ、食料寄付プロジェクトやさまざまなチャリティイベントを通じて、積極的に支援活動に参加しています。

2025年度のチャリティパートナーは、チェスト・ハート&ストローク・スコットランドです。私たちは年間を通して様々な募金活動に参加していきます。

スコープ社によるクリスマスウィッシュキャンペーン実施報告
スコープ社では、心あたたまるクリスマスを過ごすのが難しい子どもたちとその家族のためにクリスマスウィッシュキャンペーンを実施しました。

教育および学術支援

次世代医療人材への投資 オレア・メディカルの支援活動
オレア・メディカルでは医学部への財政支援を行っており、2024年には看護師の研修を支援することを決定しました。

キヤノンメディカルシステムズUSAがRSNAと若手研究者を支援
キヤノンメディカルシステムズUSAは、北米放射線学会(RSNA)の研究教育財団(R&E)と連携し、「キヤノンメディカルシステムズUSA/RSNA研究奨学生助成金」をシン・ジェフン医学博士に、「同 医学生助成金」をミート・パテル博士に授与しました。

これらの助成金は、キヤノンメディカルシステムズUSAがRSNA R&E財団のヴァンガード・プログラムに寄付することで実現しています。

「研究奨学生助成金」は、RSNA研究財団により選ばれた若手教員に、最大2年間で20万ドルを支給し、独立した研究者としての成長を支援するものです。これは、同財団が提供するキャリア開発助成金の中で最高額にあたります。

カリフォルニア大学サンフランシスコ校のシン・ジェフン医学博士は、遺伝子改変T細胞を用いた、新たな治療法の開発に取り組んでいます。この治療法は、局所浸潤性で外科的切除が困難な腫瘍に対するもので、治療効果の向上と患者の安全性の大幅な改善が期待されています。

キヤノンメディカルシステムズUSA/RSNA医学生助成金は、放射線医学の研究推進を目的に、3,000ドルの奨学金に加え、放射線医学部門からのマッチング拠出金を合わせた計6,000ドルを支給しました。助成金の受給者は、RSNA研究財団によって選出されます。

また、サスカチュワン大学のミート・パテル氏は、胸部および腹部骨盤のCTスキャンデータを活用し、複数の疾患を同時に検出可能な機械学習プラットフォームの開発に取り組んでいます。これにより、より早期の診断と適切な治療が可能になると期待されています。

キヤノンメディカルシステムズUSAチームと共に出席した 浜田祐二氏(社長兼CEO)左写真中央と箕島聡教授(RSNA R&E財団評議員会長)右写真左

芸術、文化、スポーツへの支援

キヤノンメディカルシステムズは、最先端の画像技術を活用し、正確な診断と治療を支援することで、トップクラスのスポーツクラブと提携し、筋骨格系(MSK)損傷の予防と管理を支援しています。私たちの目標は、スポーツ医学における重要な知識を共有し、アマチュアからプロまで、誰もがそれぞれのスポーツを最大限に楽しめるようにすることです。

詳細はこちら(英文)

キヤノンメディカルシステムズは、地域貢献活動の一環として、福岡県福岡市で女子卓球部による卓球講習会を開催し、市内の小中学生32名が参加しました。講習会では、選手による実践指導やチャレンジマッチに加え、怪我を予防するためのストレッチ体操の指導も行われ、医療分野への関心を高める良い機会となりました。今後も、スポーツを通じた地域貢献と健康増進に取り組んでいきます。

オレア・メディカルは、全従業員を対象に年間150ユーロ相当のスポーツ・文化活動資金援助を行っています。また、同社は、ラグビーなどの活動を通じてがん治療に携わる女性を支援するルビーズ協会も支援しています。

SNITEMによる「スポーツと障がい」プログラム
パリパラリンピック大会期間中、キヤノンメディカルシステムズヨーロッパは、フランスの医療機器産業全国連盟(Syndicat National Industrie de Technologie Medicales)が実施した「Sport & Handicap by Snitem」プログラムを通じて15名のパラアスリートを支援しました。
パラアスリートのトーマス・ヤコブス選手は、キヤノンメディカルシステムズフランスSASの全従業員を対象とした会議で自身の体験を語りました。

パラアスリートのトーマス・ヤコブ選手(写真右)

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