また、医療現場が直面する課題、たとえば医療人材の不足、高齢化、医療費の増加、地域間の医療格差などに対応するため、さまざまな製品・サービスの開発を進めています。加えて、循環型社会への対応、データ測定と共有、水資源管理、生物多様性、社会的持続可能性、そしてサステナビリティに関する教育や研修の必要性といった、グローバルなビジネストレンドや課題も認識しています。
2024年には、スコープ 3排出量への対応や、事業における効果的なエンゲージメントへの投資を継続するとともに、サプライチェーンにおけるサステナビリティ実現の障壁となり得る地政学的リスクにも対応しました。
加えて、スコープ1およびスコープ 2のCO₂排出量を42%削減する計画も着実に進行しています。さらに、2022年比で2030年までにスコープ 3のCO₂排出量を25%削減するという目標を設定し、達成に向けた諸活動を展開しました。
私たちはまた、地域社会、従業員、お客様との関係を深める企業活動を通じて、社会との共生を重視し、企業の社会的責任(CSR)を果たしてまいります。
持続可能な成長を実現するためには、強固なガバナンス体制が不可欠です。キヤノンメディカルシステムズは、グローバルグループ全体で統一されたガバナンス体制を確立し、経営の透明性を高めるとともに、すべてのステークホルダーとの信頼関係の強化に努めています。
さらに、内部統制とコンプライアンスの強化を通じて、リスクの早期発見と迅速かつ適切な対応を可能にし、社会的責任を果たしながら持続的な成長を目指しています。私たちはグローバルな視点に立ったガバナンスの強化により、企業の信頼性向上にも努めています。
今後も私たちは、環境への配慮、社会的責任、持続可能な成長を推進し、キヤノン株式会社と連携しながら、信頼される企業であり続けます。
私たちの取り組みが、世界中の人々にとって、より豊かで健康的な暮らしの実現と健全な社会の発展に貢献すると確信しています。日頃よりご支援いただいているすべてのステークホルダーの皆さまに、心より感謝申し上げますとともに、今後も皆さまと共に歩んでいけることを楽しみにしております。
キヤノンメディカルシステムズ株式会社
代表取締役社長
瀧口 登志夫