健康で安全な職場づくり

キヤノンは、安全衛生を経営の根幹に位置付け、「安全なくして事業なし」と考えています。また、「良い仕事をするためには、健康な体と健康な心が不可欠」という強い信念のもと、「健康第一」を行動指針として掲げ、健康経営を積極的に推進しています。

キヤノンメディカルシステムズ株式会社は、中央安全衛生委員会を設置し、中央安全衛生活動方針・計画を策定するとともに、労働災害の防止、個人の健康維持・増進、交通安全、防火防災、快適な職場環境づくりなどを推進しています。さらに、雇用契約において安全衛生に関する事項を明記するなど、労使一体となって、誰もが安心して働ける職場環境の整備・維持に努めています。キヤノンメディカルシステムズ株式会社および国内グループ会社は、各拠点に安全衛生委員会を設置しています。海外においては、生産拠点を中心に、各地域・グループ会社の状況を踏まえ、グループ全体での取り組みを推進しています。

キヤノンメディカルシステムズの労働安全衛生マネジメント

キヤノンメディカルシステムズは、国際規格であるISO45001の認証を取得し、労働安全衛生マネジメントシステムの要求事項に基づいた安全衛生活動を行っています。
ISO 45001認証を取得している企業の数 5社
・キヤノンメディカルシステムズ株式会社
・キヤノンメディカルシステムズアジア株式会社
・キヤノンメディカルシステムズANZ株式会社
・キヤノンメディカルシステムズ株式会社(英国法人)
・オレアメディカルS.A.S

職場における事故の防止

安全教育
キヤノンメディカルシステムズでは、全従業員を対象にeラーニングによる安全教育を実施し、労働災害の防止に努めています。
また、那須本社では、年に数回、緊急救助訓練を実施しています。

キヤノンメディカルシステムズ香港では、全エンジニアに労働安全衛生マネジメント協会(OSHIM)が実施する必須の基本安全研修コース(グリーンカード)の受講が義務付けられています。グリーンカードの有効期間は3年間で、有効期限が切れた場合は再研修を受ける必要があります。このカードを所持することで、建設現場への立ち入りが許可されます。

キヤノンメディカルシステムズアルゼンチンでは、職場の安全と従業員の健康を守るための研修を定期的に行っています。従業員は年に1回、労働安全の専門家による安全衛生研修を受講しています。加えて、「エンジニアのための倫理」や、外部の認定専門家による健康とウェルネスに関するセッションも毎年実施されています。

万一、労働災害が発生した場合には、原因究明を行い、教育・設備の両面から再発防止策を講じます。また、発生した事故情報は速やかにグループ会社と共有し、同様の災害の再発防止に努めています。

(%)
強度率*
日本/アジア 0.16
オセアニア 0.02
北米 0.08
ヨーロッパ 0.06
南米 0
*1,000延べ実労働時間当たりの延べ労働損失日数

メンタルヘルスケア

キヤノンメディカルシステムズ株式会社では、従業員一人ひとりの心の健康を支えるために、「セルフケア」「管理職によるケア」「産業保健スタッフによるケア」「外部機関によるケア」の4つの視点を組み合わせたメンタルヘルスケアプログラムを展開しています。また、復職支援プログラムの整備や、メンタルヘルスを含む人事・健康支援担当者のスキル向上を目的とした研修にも積極的に取り組んでいます。

2024年には、キヤノンメディカルシステムズ株式会社のストレスチェック受診率は97%に達し、引き続き高い水準を維持しています。高ストレス者に対しては、産業医との面談や健康相談など、個別に対応するサポート体制を整えています。加えて、集団分析に基づいて部門ごとの健康状態を「健康レポート」として可視化し、各職場での個別面談を通じてきめ細やかな対応を行っています。さらに、管理職が職場でチームをよりよく支援できるよう、メンタルヘルス研修にも注力しています。

また、海外赴任中の日本人従業員に対しても、国内同様にストレスチェックとフォローアップを実施し、現地の人事担当者と連携しながらメンタルヘルス対策を推進しています。

キヤノンメディカルシステムズUSAでは、従業員のメンタルヘルス課題に対応するため、以下の取り組みを実施しています。

1)予防策
EAP(従業員支援プログラム)プロバイダーである Lyra を通じて、オンラインリソース、コーチング、セラピーセッションなどのメンタルヘルスサポートを提供しています。また、年2回、メンタルヘルスをテーマとしたウェビナーも開催しています。

2)メンタルヘルスに課題を抱える従業員への対応
Lyraは、マネージャーが従業員のメンタルヘルスの問題を早期に察知し、適切なサポート先(Lyra または HRビジネスパートナー)へ案内できるよう、具体的な支援を提供しています。これに加えて、マネージャー向けにサポート内容を案内するリマインダーメールや、利用可能な支援策を紹介する録画ウェビナーも配信しています。

3)メンタルヘルスに起因する休職からの職場復帰支援
メンタルヘルスを理由とした休職後の職場復帰に際しては、法務部門、人事ビジネスパートナー、および直属のマネージャーと連携し、個別の状況に応じた対応を行っています。

キヤノンメディカルシステムズANZでは、従業員の心身の健康を守るため、さまざまなサポート体制を整えています。
まず、社内には訓練を受けた「メンタルヘルス・ファーストエイダー」を2名配置し、従業員が心の不調を感じた際に、すぐに相談できる環境を整備しています。

また、オーストラリア・ニュージーランド(ANZ)地域のすべての従業員を対象に、以下のサービスを標準で提供しています。

・従業員支援プログラム(EAP)によるカウンセリングサポート
・健康的なライフスタイルを促進するウェルビーイング・プラットフォーム

これらのサービスは、新入社員を含むすべての従業員が利用可能です。

同社のEAPプロバイダーであるTELUS Healthは、職場・学校・家庭における健康と生産性の向上を目的とした総合的なウェルビーイングサービスを提供しています。TELUS Healthは、モバイルアプリやウェブを通じて24時間365日利用でき、プライバシーが守られた安心のサポートを提供しています。 さらに、従業員がけがや病気を負った際の支援として、心身のリハビリテーションをサポートする傷害管理・リハビリテーションプロバイダーも配置しています。

生活習慣病対策

キヤノンメディカルシステムズでは、健康診断の受診前にアンケート調査を実施しています。
全従業員が年に1回の健康診断を受け、統一された数値・行動基準に基づいて個別のフォローアップを行うことで、重症化の予防に努めています。
また、敷地内禁煙を徹底するとともに、禁煙セミナーやオンライン禁煙プログラムなどの取り組みも継続して実施しています。
さらに、血圧・血糖値・心電図の正常値や既往歴などの健康情報をもとに、出張、時間外労働、深夜勤務などについて厳格な制限を設けることで、従業員の健康管理を強化しています。

外部評価

キヤノンメディカルシステムズ株式会社は、経済産業省と日本健康会議が共同で実施する「健康経営優良法人(大規模法人部門)」に選定されました。
「健康経営優良法人」とは、地域の健康課題への対応や、日本健康会議が推進する健康増進の取り組みを踏まえ、特に優れた健康経営を実践している法人が選ばれる制度です。

外部評価

キヤノンメディカルシステムズ株式会社は、経済産業省と日本健康会議が共同で実施する「健康経営優良法人(大規模法人部門)」に選定されました。
「健康経営優良法人」とは、地域の健康課題への対応や、日本健康会議が推進する健康増進の取り組みを踏まえ、特に優れた健康経営を実践している法人が選ばれる制度です。

「キヤノン」:キヤノン株式会社およびその連結子会社すべてを含むグループ全体を指します。
「キヤノン株式会社」:キヤノン株式会社単体を指します。
「キヤノンメディカルシステムズ」:キヤノンメディカルシステムズ株式会社およびその連結子会社すべてを含むグループ全体を指します。
「キヤノンメディカルシステムズ株式会社」:キヤノンメディカルシステムズ株式会社単体を指します。