私たちサービスマンにはお客さまに据え付け作業をしたときの「据え付け品質チェックシート」があります。装置ごとに必ずあり、分厚いものは3 0 ページ近くあります。そこには、動作の確認だけではなく、ファントムで画質の確認をするなどもあります。最後に責任者としての自分の名前の横に、お客さまのサインをいただきます。サービスマンはサインすることで責任をより明確に感じることもでき、不備のないようしっかりと据え付けをやらないと、という強い想いで任務についています。
据え付けに行って作業を終えたら、結構な時間をかけて最後にチェックしていきますよね。やはり現地のサービスマンの方がベテランであればあるほど、われわれでも知らないような装置の特性とか、機能とか、裏技のようなところをすごく知っています。こちらが逆に教えられるほど詳しかったりします。そこに開発のヒントがあったりすることがありました。
サービス部としてはそういった装置の、もう少しこうしたほうがいい、という意見を上げる場が「技術意見書」というかたちであり、「現場の声は開発の方にお伝えしましょう」と常に考えています。