― 「使いやすさ」に関するニーズ

sou
コンソールを大幅に刷新したいというリクエストはあると思います。
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例えばですが、不慣れな方でも安心して操作できる簡単操作用コンソールと、専門的な使用を想定したコンソールなど、複数のコンソールを用意することは難しいでしょうか。慣れていない方でも、簡単に安心して操作できるコンソールのニーズはあるのではないかと。


sou
多目的利用が進み、消化管ではない先生方も装置を利用するようになってくると、コンソールにバリエーションを持たせることは確かに必要だと思っています。一方で、部品の問題やメンテナンスの手間が発生することを考えると、なるべくバリエーションを持たせたくない、というのも正直なところです。最近ではこの2 つを両立させるために、基本的なインターフェースはスマホやタブレット、タッチパッドにその人が使う機能を表面に並べる、ということがだいぶ一般的になってきています。このように同一のユニットを使用しながら、「ユーザーに合ったインターフェース」が提供できないかということは、一旦考えたいと思います。


sou
最終的には触らないで「こうしてください」とちょっとだけ触れば撮れるとか。初めて操作される方が「はいどうぞ」と言ってすぐ撮れるくらいにしたいですよね。


sou
ほかのモダリティと比較してみると、C TとかMRは、一つの「スタート」というボタンを押してしまえばシーケンスが自動的に走るというイメージです。でも超音波とかX 線T V 領域は、術者の操作がその検査の結果に大きく影響すると考えると、スイッチが直感的に見えるような操作卓はありだと思います。


sou
ただ一方で、初めて見る人にとってはスイッチがあれだけ並んでいる時点でちょっとお手上げだという人もいますね。


sou
以前、健診で実際に稼働しているところを見たことがありますが、「これは押さないでください」と書いてあった。


sou
結構ショックですよね。

―「より使いやすいX 線T V 装置」をどこまで追求するか

sou
ピクトグラムは各メーカー見ると、わりと同じデザインのものが多いのですが、規格で決まっているのですか?


sou
国際規格で決まっているものと、メーカー独自のものがあります。マニュアル操作の手のようなものは、国際規格です。


sou
X 線条件等は昔と違って一切触らないでいい、というぐらいを目指していますが…。


sou
長尺撮影などの臨床アプリケーションをターゲットとしたときには、もう少し少ないアクションでより効率的に一連の動作ができる、という機能は何かしらこれから生まれてくる可能性はあるのかな、と思います。例えば、長尺撮影検査を選ぶと、おのずとそれをサポートするモードで装置が立ち上がってきて、インターフェースが最初に表示されるとか。


sou
据え付け時間の短縮というニーズもあります。ある程度工場で調整してから出荷し、なおかつその人が据え付けて早く設置する。多分搬入しやすくて、コンパクトで、軽い装置なら製造側にとってもいろいろメリットがあります。ばらさなくてもそのまま搬入できるのであれば、必然的に製造時間も短縮されます。結果、市場要求に対して素早く装置を投入できるようになるのではないかと思います。受注生産ですし。


sou
通常の搬入をするはずが、コロナの影響でエレベーターが使えなくなり、急遽ばらして対応したこともありましたね。