これまでの画像処理は、飛行機のコックピットのように、いろいろなパラメータを調整することで画質を処理しています。エンジニアはそこの幅を持たせて準備はできますが、ユーザーにとっての最適解は、現場で培われたノウハウで画質が決まります。当社ではユーザーの好みに合わせて現場で調整を行います。画質は見る人によって印象が変わります。基本となる軸はありますが、最終的には見る人の好みです。施設によっても読影される先生によっても、好みは違います。コントラストは立った方がいい、寝たのがいい、明るめがいい、暗めがいいとか。
当社の装置はユーザーに開放されている画像処理のパラメーターが、ほかのメーカーに比べて多いですよね。
「ユーザー側で好みに合わせて調整できるパラメータが、こんなにあるんだ」ということに驚きました。X線TV装置として、使う人、お客さまの好みに合わせて自由に調整できるということはすごく大きな強みだと思います。
パラメーターの中でもどれを動かせる、動かせないって、会社としての考え方があるんですか?
基本的には、パラメーターは自由度の高いアルゴリズムで、オープンにしています。メーカーの中にはパラメーター群をセットで何個かしか持たない、ということもありますが、当社のアルゴリズムは全てパラメーターで調整できます。
当社らしい、良い考え方だと思います。
「うちは合わせます」という守備範囲を広げている感じです。