以前は上部消化管分野でとくに活躍してきた装置ですが、近年はさまざまな使われ方をするようになりました。たとえば消化器内視鏡検査のとき、今まで我々は患者さんの足を置くと想定していた位置に実際は頭を配置するなど、新しい使われ方をされています。
すると介助される看護師さんたちが寝台の後ろ側に回り込んで患者さんを介助することになり、寝台の制限があり過ぎると装置の動きが悪くなったりもしてしまいますよね。
あるユーザーがいいと思っているメリットが、ほかのユーザーではデメリットになるというところも若干生まれてきていますね。動いてほしいという要望もあれば、動かないでほしいというユーザーもいると感じています。
今から全く新しい装置を作るというときに、開発にかける想いってありますか?
企画段階で「今ある機能はそのままで」となると、似たようなものになってしまいます。方針が明確になればそこに向けて一新する、今あるのは捨てるのもやむなし、くらいの取捨選択をしたいですね。