― X線TV装置におけるコンパクト化について

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日本の透視室は部屋が小さいケースが多く、まず「入る」「入らない」で選定を行います。一方で、天板だけは広くあってほしいという要望も多いですね。
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キャビネットにケーブルが集約されますが、全体が小さい、ケーブルが少ないというのは、サービス性において望ましいです。


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X線発生器の大きさはX線出力とトレードオフになり、求められる出力が大きくなると発生器は大きくなってしまいます。


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やはりそれぞれのユニットで検討すると限界がありますが、システム的に考えて、ごっそりレイアウトを変えるということが面白いですね。


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それこそ、寝台のボックスの中に発生器が入るとか、すると面白いですよね。


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出力が小さい装置はそれが実現できているのですが、高級機クラスもそのコンパクトさがほしいとよく言われます。


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いろいろと各ユニットで話がありますが、そもそも当社の装置は商談において競合する製品の中で一番コンパクトである事は間違いないです。


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壁にピタっと寄せて寝台を設置できる、デッドスペースを減らせるような設置を最初から検討しているところが寄与しているのではないかと思います。


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当社の装置はメンテナンスをするために基板を横からスライドできる等すごくメンテナンス性も考えられていますよね。


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昔は基板が縦にいっぱい付いていて、それを取り出すときも力が必要だったのですが、すごく考えられて作られていると感じます。


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新しく検討していることとしては、サービス性を改善するためにケーブルを基板内に通すということはやるのですが、外にいくところは端子台をジョイントする場所を設けて、そこだけに接続できるようにし、ほとんどのケーブルを接続できるように検討を進めています。


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サービスの方からそういった強い要望があります。部品コストは少し上がってしまいますが、メンテナンス性を重視したいと考えています。


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装置のメンテナンスや据え付け時間はどれくらい削減できそうですか?


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ケーブルだけではなく、トータルでほかも合わせてサービスの改善という意味でかなり手は入れようとしているので、改善は進むと思います。


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コンパクトというキーワードなら、設置スペースやユーザーのアクセシビリティという観点も気になります。


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E R C P で考えると、寝台としてのスペックはオーバー気味ではないか、と思っていますね。実際に検査を見に行くと、長手も一部の範囲だけとか。


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もう少し突っ込んだところまで各設計者が分かっていると、逆にこちらから提案できることもあると思います。工場内で設計していると、実際のユーザーケースをイメージしにくい。営業の方やユーザーも一緒に、より効率的に情報交換して同じものを見ることができるようになると、我々は設計としてさらに貢献できる部分があるのではないかと感じます。