May 31, 2019
キヤノンメディカルシステムズ株式会社(本社:栃木県大田原市,代表取締役社長:瀧口登志夫)は、新たなデュアルエナジー技術「Spectral Imaging System(スペクトラル イメージング システム)(注1)」を搭載可能なエリアディテクターCT Aquilion ONE / GENESIS Editionの国内販売を、2019年6月1日より開始します。
デュアルエナジーは、管電圧の異なる2種類のX線を用いてCT撮影する技術で、今回搭載されるSpectral Imaging Systemにより、従来のCT画像と比べ,アーチファクトの低減やコントラスト向上等の画質改善効果が得られるとともに、仮想単色X線画像の作成(注2)や、様々な物質の弁別(注3)が可能となります。Spectral Imaging Systemは独自の撮影技術「Spectral Scan」と再構成技術「Spectral Reconstruction」から構成されます。
Spectral Scan
Spectral Reconstruction
Spectral Imaging SystemをエリアディテクターCTに搭載することで、最大160mmの範囲を天板移動無しで撮影することができます。また、従来のkV Switching方式では困難とされていたAECを併用することができるので、不要な照射を抑え撮影線量の最適化が可能です。さらに,医用画像処理ワークステーション Vitrea VWS-001SAに搭載される専用の解析ソフトウェアを用いることで、Iodine Map等、より高度な解析も可能となります。
Spectral Imaging Systemの特徴
1)同時相撮影による高精度なデータの収集が可能です。位置ずれの影響の少ない高精度な解析を可 能とする画像を提供します。
2)面検出器により 160 mm の幅を1 回転で一度に撮影できるため、短時間での撮影が可能です。
3)AEC 連動により、照射線量の最適化が図れます。
4)Deep Learning を用いた画像再構成により、高いアーチファクト低減とノイズ低減効果が得られます。
5)スキャンと連動して画像や解析結果を作成できるため、ワークフローの高速化を実現します。
一般的名称 | 全身用X線CT診断装置 |
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販売名 | CT スキャナ Aquilion ONE TSX-305A |
認証番号 | 227ADBZX00178000 |
販売名 | 医用画像処理ワークステーション Vitrea VWS-001SA |
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認証番号 | 224ACBZX00045000 |
注1:Option販売
注2:2つの異なるX線管電圧の投影データから仮想的に算出される単色X線相当の画像。
注3:2つの異なるX線管電圧で撮影し、物質固有のエネルギー透過性の違いを利用して、物質を弁別すること。Vitrea VWS-001SAに搭載されている機能。
【キヤノンメディカルシステムズについて】
当社は、疾病の早期診断、早期治療のためCT、MRI、超音波診断装置、X線診断装置などの画像診断装置や体外診断装置、ヘルスケアITソリューションを開発、製造し、世界150以上の国や地域に提供しています。当社の経営スローガンである「Made for Life」(患者さんのために、あなたのために、そしてともに歩むために)のもと、病院経営に貢献し、患者さんに優しい医療システム・サービスをお届けし、これからも変わらず医療に貢献してまいります。
キヤノンメディカルシステムズ株式会社 ホームページ:https://jp.medical.canon/
【地球環境への取り組み】
当社は、より良い地球環境の実現のため、開発、調達、製造、販売、サービス、廃棄段階まで一貫して環境への影響に配慮した医療機器・システムを提供しています。地球温暖化防止をはじめとし、医療放射線被ばくの低減、資源有効活用、化学物質の管理など推進し、地球との共生や豊かな価値の創造のために環境保全に取り組みます。
キヤノンメディカルシステムズ株式会社 環境活動:https://jp.medical.canon/about/environment