August 19, 2022
キヤノンメディカルシステムズ株式会社(本社︓栃木県大田原市 代表取締役社長︓瀧口 登志夫)は、CTの肺野画像を用いた解析ソフトウェア「COVID-19肺炎解析ソフトウェア SCO-PA01(製品名︓COVID-19 Analysis)」の薬機法における製造販売承認を2022年6月2日に取得しました。本ソフトウェアは当社の汎用画像診断ワークステーション用プログラム RapideyeCore SVAS-01と組み合わせて使用いただくもので、9月1日より販売を開始します。
本ソフトウェアは、キヤノン製CTで撮影した肺炎の画像を診断する際に、AIの技術の一つである機械学習により開発されたアルゴリズム(注1)を活用して、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の肺炎に見られるCT画像所見を有する可能性を提示します。具体的には次の特長を持ちます。
1)COVID-19肺炎像判定において、COVID-19肺炎像有無の可能性を、“高”または“低”で表示します。(注2)
2)COVID-19肺炎像判定機能が注目した肺野内の領域を表示します。
本ソフトウェアの製品化にあたり、藤田医科大学 放射線医学講座 大野良治 臨床教授に研究代表医師として臨床試験を推進いただくなど、ご尽力いただきました。臨床試験におけるPCR検査結果に対する本品の感度(95%信頼区間)は88.5 % ( 79.9 %~ 94.3 % )であり、医師による新型コロナウイルス肺炎像の診断における見落とし防止に貢献できるものとして期待されます。
国内における新型コロナウイルス感染症は第7波の感染拡大を迎えており、医療のひっ迫が懸念されています。当社は、本ソフトウェアを始め、CT、X線診断装置、超音波診断装置、新型コロナウイルス迅速遺伝子検査装置、迅速抗原検査装置など、新型コロナウイルス感染症診断に必要なトータルなソリューションを提供することで、感染拡大防止に取り組まれているすべての医療従事者、関係の皆さまを支援していきます。
またAltivity(注3)のブランドのもと、高精度な画像解析アプリケーションを提供することで画像診断業務の効率を向上させ、診療や治療方針策定に貢献していきます。
一般的名称 | 販売名 | 承認番号 |
X線画像診断装置ワークステーション用プログラム | COVID-19肺炎解析ソフトウェア SCO-PA01 | 30400BZX00123000 |
一般的名称 | 販売名 | 認証番号 |
汎用画像診断装置ワークステーション用プログラム | 汎用画像診断ワークステーション用プログラム RapideyeCore SVAS-01 | 229ABBZX00002000 |