非造影MRAは造影剤を用いずに全身の血管を描出できる検査方法です。
血管を描出する方法としてCTAやDSAがありますが、X線による被ばくやヨード造影剤の副作用が問題として挙げられていました。また、MRIにおいて使用されるガドリニウム造影剤はヨード造影剤と比較して副作用の発生頻度が少ないと言われていますが、腎性全身性線維症(NSF:Nephrogenic Systemic Fibrosis)が問題になり、腎機能低下患者へのガドリニウム造影剤使用に関するガイドラインやFDA(アメリカ食品医薬品局)からの注意や禁忌の勧告などが話題になりました。
このような背景の中、非造影MRAは年々進化を遂げ、現在は全身の血管の形態描出あるいは動態観察に利用されています。造影検査のような手技やタイミングによる失敗がなく、術前・術後の評価を繰り返し行えるなど、臨床面や検査面におけるメリットは非常に大きいです。