先を見据えた基礎設計

SURECount Detector

SiPMと呼ばれる半導体光センサーの登場により、デジタルPETの時代がスタートしました。これによりTOF性能が向上し、高画質化をはかることができます。加えて、体軸方向検出器幅を拡大することで、全身検査のスループットを向上できます。また、脳や心臓などこれまで複数に分けて撮像していた臓器も1ポジションで撮像できる範囲が広がることから、スポット撮影においても効率化が図れます。
  • 4.1mm x 4.1mmの高分解能LYSOシンチレータ
  • シンチレータと光センサーを1対1でカップリング
  • 280ピコ秒未満のTOF時間分解能を達成
  • 体軸方向検出器幅を270mmまで拡大
  • 独自の空冷技術でチラーレス設計を実現

空冷方式の採用によるチラーレス設計

Air cooling&Installation space

検出器の冷却方式は空冷を採用しています。チラーを置くことによる部屋の改修や機械室の設置が不要なため、ランニングコストを抑えることができます。また、メンテナンス時のガントリ片側作業が可能な設計にしたことにより、省スペースでの設置が可能です。

Aquilionシリーズで培ったCT技術を搭載

Equipped with the Aquilion Prime SP CT technology

PET-CTのCT部に求められることは何か?その答えはAquilionシリーズで積み重ねた技術の中にありました。細かい形態情報がほしい。全身が対象となるため、高速に撮影したい、かつ低被ばくも両立したい。さらにはPET画像の補正にも使うことから、金属アーチファクトを改善したい。そんなニーズにお応えするべく、80列CTを搭載し、PET-CT検査を支えます。
  • 高速撮影と高精細を両立する 0.5mm×80 列システム
  • 新開発のX線光学系技術 PUREViSION Optics
  • 被ばく低減技術 AIDR 3D Enhanced
  • 金属アーチファクト低減処理 SEMAR


AIDR : Adaptive Iterative Dose Reduction
SEMAR:Single Energy Metal Artifact Reduction

受診者様視点・従事者様視点のデザイン

A Patient-centric design / An Operator-centric design

PET-CTは2つの装置を組み合わせていることからくる大型化は避けられません。そのため、閉塞感を低減する工夫と、長時間検査での負担に配慮した受診者様視点での取り組みが必要です。一方で、安心かつ円滑な検査を実現すべく従事者様は日々取り組まれています。キヤノンメディカルシステムズは、1cmの違いが大きな効果を生むと考え、操作性の細部にこだわりデザインしました。
  • 清潔な検査環境を保つグロス塗装を採用
  • 閉塞感を低減するワイドボアとフレアデザイン
  • ゆとりを感じるワイド天板
  • 47.5cmまで下がる低床寝台と、左右に設置したフットスイッチ
  • 撮影計画画像上で位置調整できるSUREPosition
  • 撮影対象を視野中心にできる寝台左右動


*Option

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